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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国駐在時代
暑い夏がようやく終わり、台風シーズンまっただ中ですね。 前回が7月1日に更新したので、間が結構空いちゃいました。。。 最近は習い事を色々始めて(社交ダンスとか、水彩画とか、体操とか) 今月は展示会用の絵を、ああでもないこうでもないと描いていました。 始めたばかりで下手なんで、とてもお見せできないですけど。 しかし集中できるものがあるって結構楽しいものですね。 後々の事を考えて仕事以外の世界も広げていきたいと思っています。 さてさて本題。 中国駐在時の登場人物、疑惑の従業員ヨウ小姐。 2つ目は、え~っと今年の4月ですね、 昔の仕入れ先を約10年ぶりに訪ねた時にですね、聞いた話です。 2005年以来会っていなかった仕入れ先の社長と再会し (お互い、年を取りました) 社長の会社が案の定、以前より大きくなっていて 車もベンツのでかいのになって、羽振りが良くなってました。(私は変わらず) 色々な人と再会を果たした後、 高鉄(新幹線)の駅まで、社長に送ってもらう事になりました。 社長が、元職場の人と連絡取ってるのか、状況をしっているか? と聞くので、退職した一部の人とは時々やり取りしているが、 まだ会社にいる人とは全然連絡を取っていないと答えました。 社長は意味ありげにうなづいた後、「じゃあ、今の状況を知らないんだね?」 詳しくは知らない、中国の状況だけ何となく耳に入ってくる、というと・・・ 「ヨウ小姐は悪いねぇ」 またか、ヨウ小姐。 「彼女が何かしたんですか?」 「彼女は購買を担当しているだろう。 我々にキックバックを要求してきた。5%も」 「5%・・・・」 「『私は5%はいくら何でも高いんじゃないか、 もう少し相談したい』と言ったら 『じゃあいいわ、あっちに言うから』と ブツッと電話を切って、結局注文は来なかった」 「あっちっていうのは・・・」 「リョウさんだ。彼はずっとヨウ小姐に 高額なキックバックを払っていたんだよ。 そしたら***社には値上げせざるを得ないじゃないか、 あの子(ヨウ小姐)の懐に入る金の為に、***社は高い部品を買って、 売値も上げて、どんどんマーケットが狭まってしまったって事だよ」 リョウさんは、この地域のメイン仕入れ先だった所で、 何とも人間味のある人で、私は今でも個人的に交流している。 彼は昔ながらの中国人だからな。 「蛇の道は蛇」のようなところがある。 彼なら、仕事の為なら何だかんだ言いながらも5%払うだろう。 ・・・リョウさん・・・ 何で私に言ってくれなかったんだろう・・・ 「・・・もし当時、私に言ってくれれば、何とかできたかもしれない。 彼女の黒い噂はアチコチから聞いていたし、会社にも報告していたし、 ああ、でも・・・大川さんがいたしね。(ため息) 何度もケンカしたけれど、彼らは私のいう事を聞かなかった。。」 10年前、私が感じていた危機感は間違っていなかった、 正しかったんだと確認できて結論がついたようで嬉しかった反面、 今言われてもどうしようもない、という空しさが胸に湧いた。 「アコさん、***社の社長に言ってもらえないか。 ヨウ小姐の事を。何年も続いたブランドがこんな事で消えていくのは 私は本当に惜しいと思っているんだ。もったいないよ!」 「・・・うん。 機会があればね」 駅について、握手をして別れた。 別れた後、私の表情は憮然と変わり 駅舎へ向かう足は、自然と早足になった。 何なんだよ! だから、あれほど言ってんだよ! あいつらはダメだって! 結局、白アリに食い尽くされて! ・・・何やってんだ・・・・!! 遣り切れない感情でモヤモヤしていた。 改札に着くと、大勢の乗客。 10年前にはなかった高鉄(新幹線)。 綺麗な駅舎。 中国は変わった。 10年経ったのだ。 椅子に座って、先ほどの不愉快な話を思い返した。 そして思った。 ・・・会社がつぶれるのは、 そういう経営をしていて、 そういう運命なんだろう。 10年経って、 私も変わりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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