積み木
人は 何かにすがり何かを求めて 生きているのねだから 私もそう・・・・・でも・・・・・信じるものがすべてくずれたらだれでも 何もかもが嫌になるのね今は・・・・・・何も いらない・・・・・・こんな自分が どうしようもないくらい嫌な駄目だと 想えるから・・・・・ みぞれ交じりの 1月の夜凍える風に手のひら ふるえ貴方の車 影を追うふるえる 携帯 文字の羅列今夜はもう 時間がないのこの次にして一つ崩れて二つ積み始め三つ目は独りで壊す崩れる前に 指をとめつみきは何時も崩れてく 弥生三月 昼下がり桜の花が ふくらんで貴方の姿 探してる震える携帯 綴る文字まだ家なの 今日は仕事また今度 日を改めて一つ崩れて二つ積み始め三つ目は独りで壊す崩れる前に 指をとめつみきは何時も崩れてく 人混みの中 8月の街震える携帯 ここは何処分からない 何処にいる乗り過ごし もう新橋ここは赤坂 何処にいる上野の 改札すれ違い一つ崩れて二つ積み始め三つ目は独りで壊す崩れる前に 指をとめつみきは何時も崩れてく もう帰る時間 列車の時刻間に合わないわ これからじゃ東京発 18時56分発はやて23号待って 何処にいるの22番線ホーム 一番奥黒のカバンと 青いシャツ一つ崩れて二つ積み始め三つ目は独りで壊す崩れる前に 指をとめつみきは何時も崩れてく詩集「風の街」積み木