Twitterでは呟ききれないこと

ITproによると現在NetbookにおけるWindowsのシェアは９６％に達したのだそうだ。

価格戦略でネットブック市場からLinuxを締め出したMicrosoft

昨年の今頃はNetbook界でのWindowsシェアは10%未満。
リーディングカンパニーのASUSが高くて重いと相手にしなかったからだ。

ここからマイクロソフトの快進撃

既に発売中止扱いのWindowsXpをNetbookのスペック限定で大幅値引きでパソコンメーカーに供給し始めた。
なんと通常価格の4分の１という破格といわれている。
私も正直これには驚いた。（半額程度かと思っていた）
Windows搭載なのにNetbookが格安な秘密がここにあった。
トヨタの旧式プリウス189万円に値下げどころの騒ぎではない。
これがULCPC縛りである。
　ディスプレーは10.2インチまで、CPUはAtom相当、メモリーは1GB
　SSDは16GBまで、HDDなら160GBまで※。

※　このSSDとHDDの縛り格差がASUS社とACER社の明暗を分けた。
EeePCはSSD主流でHDD搭載モデルで出遅れた。
Aspire oneはULCPC縛り後に出したので最初からHDD搭載。
Windowsを使うにはHDDのほうが容量的な安心感があり顧客はACER社に流れた。

もし「高価なSSDと無償のLinux」 vs 「安価なHDDと定価のWindows」　なら
勝負は変わっていたかもしれない。。。

後続メーカーのほとんどはHDD＋格安Windowsの組み合わせ。
そして現在、Windowsのシェアは９６％まで回復したわけだ。

他にも故意とも受け取れる次期Windows7prebeta版のリーク。宣伝か？
今年1月にはbeta版を発表。宣伝だ。
なんとWindows7もNetbookには特別激安価格で供給されるのだそうな。
これって公正取引委員会とか良いんかい？

これでマイクロソフトは安泰なのか？

実は北米携帯事業ではNetbookへの奨励金制度を検討しているらしい。
こうなると利益率は低くなりコストはより厳しくなる。
そこに無料供給のGoogle社のAndroidというOSの選択肢もある。
まだまだ先は判らないのである。

ひとつ言えるのは・・・これは失敗作だったってことだ。