最近クラウドコンピューティングという言葉がTVでも聞かれるようになった。
パソコンはブラウザさえ動けばよく、作業に要するアプリケーションや保存するデータはサーバー側からサービスを受ける。
従ってユーザーのパソコン側にはブラウザが快適に動作するレベルのハードしか必要なく、データすら保存しないのでウィルスの脅威も軽減する。
データの保存先はGoogle社などの巨大サーバーになるわけだ。
いつでもどこでもネットに繋げられるインフラが整えば可能だろう。
現在でもデスクトップPCはそんな環境を達成しているといえる。
問題はモバイル端末。
何千円もの通信利用料を支払わないと屋外で常にネットに接続するインフラは整わない。
まだまだ一部のマニアだけの環境と言わざる終えない。
モバイル好きの私ですら躊躇うぐらいだ。
そんな中GoogleのChrome OSを体験してみることが出来た。
詳しくはEeePCネタブログに更新しているのであえてこちらには書かないが
まさにOS=ブラウザな感じである。
ブラウザ以外の機能は全く無い。
起動したらいきなりGoogleのトップ画面。
リーダー、メール、予定管理、オフィスファイル編集、と必要な作業はネット上のソフトやデータで賄う。
判りやすいのは劇団ひとりのドコモのCM。
Androidケータイで予定を入力するとPCでもそれが見えて
PCからデートの予定を入れるとAndroidケータイにもそれが反映される。
昔PDAとPC間で行っているシンクロなんて不要なのだ。
だってケータイからもPCからもGoogleカレンダーを見ているだけなのだから。
ローカルのデータに依存しない。それがクラウドコンピューティング。
AndroidケータイHTー03Aを120%使いこなす本
逆を言えばネットに繋げなければ何も出来ない。
ちょっと物足りない感じもするが
ダウンロード作業が無くなればウィルスからの脅威から解き放たれる。
それだけでもパソコンはずいぶん軽く動くようになるわけで
Smartbookなんてのはそんなシーンで生きてくる。
CPUの速度やHDDの容量を追い求める必要が無くなるわけだ。
クラウドコンピューティング、ひとつの在り方かもしれない。
企業がネット上に機密文書を置く勇気を持てれば一気に浸透しそうだ。
だって巨額のサーバー資金と運用、維持費が浮くんだもの。
ちなみにこの記事は19800円のEeePC900AのUbuntu9.10で更新している。
ブログの更新。
これもある意味クラウドコンピューティングといえる。
サーバーで動く管理画面に文章を書いて写真を投稿する。
せいぜい写真を縮小したり編集するだけだがそんなのWebアプリでも出きるのだろう。