カテゴリ:貧乏生活の知恵
フロントで同僚と日本食の話題で盛り上がった。外国人から見て、日本食はヘルシー料理と考えられ、凄く関心が強く、今最も注目を浴びている料理の一つのようだ。話で盛り上がったとは言っても、大半は同僚からの質問攻めに会い、いろいろ答えていくだけだった。話している時何か嫌な予感がした。案の定予感は的中して、今度一回日本食を作ってくれと頼まれた。まあ料理は好きだし、簡単な日本食なら作れるが、外人から見て日本食=お寿司と言う固定観念があるので、リクエストはお寿司。本当に困ったものである。僕も作れないと言えば良いのに、何とかしてみるよなんて突拍子もない事を言ってしまって、結局家で夕飯を作るはめになってしまったのである。
お寿司と言っても新鮮な魚を探さないといけないし、握るのも一苦労。素人の僕に到底出来るはずがない。どうしたら良いかなと考え悩んでふと思った。お寿司って握り寿司だけじゃないんだ。散らし寿司もあるし、押し寿司だってある。外人に違った寿司料理という物を教えるのも良いだろうと思い、今回僕が一番得意としている押し寿司を作ることにした。しかも低価格で手間隙かからない、誰でも簡単に出来る押し寿司を。 このオリジナル押し寿司の材料の調達の前にどうしても用意しておかないといけない必要な器具がある。それはケーキを作る際必要な型(リング)である。これがあれば簡単に作る事が出来るのである。 材料は以下の通り *牛乳 *牛のひき肉 *砂糖 *塩、胡椒 *醤油 *白ワイン(調理用) *スモークサーモン *卵 *海苔 *海老 *人参 まずお米を炊く。酢飯にしても良いが特に外人の好みが分からないので、あえてそのままにしておく。フライパンで牛肉を炒める。牛乳を入れて肉の臭みを消す。塩と胡椒で味付けし、砂糖と醤油で甘辛くする。味醂があれば良いのだが、こっちではけっこう高いのでスーパーで安く買える調理用の白ワインで味を調えることにした。火が通ったら、別皿に移し、今度は卵を溶いてスクランブルエッグを作る。それと平行して海老を茹でておく。最近はパックの海老で茹でなくもそのまま食べられる物があるので、茹でる必要がなくて良い。人参は千切りにして、そのまま炒めても、甘辛にしてもどちらでも構わない。 一通り作り終わったらいよいよ押し寿司の作業に取り掛かる。ケーキの型内にお米を敷き強く押して平らにし、上に牛のひき肉を散らす。そしたらまたお米を敷く。この作業をスクランブルエッグ、海苔、スモークサーモン、人参と材料を変えて繰り返すと何段階かの層が出来るのである。最後に余った食材を上に飾り、型を外すと押し寿司のケーキの出来上がりである。見栄えも良いし、遊び心もあるので、大勢の人など招待した時にもってこいの料理である。 同僚を招いての試食会は来週に迫った。果たしてこの料理で満足させられかは分からない。多少不安ではあるが、心の中では結構自信に溢れている。この料理で色々な外国人の笑顔を見てきたから、今度もきっと満足させられるのではないかと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/10/20 03:37:36 AM
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