もうすぐ震災から１１年だ。

私もバリバリの被災者だったが、
「あ～、あの頃はまだ大学生だったな～」
なんて、違う意味でも懐かしめるようになった、今日この頃である。

記憶が薄れてしまった人のために、あえて説明するが、当時の交通事情は、不便を極めるものだった。
何気なく利用していた公共交通機関が、なんと正確かつ便利なものだったのか…。
「公共の実力」を嫌と言うほど、知らしめられたものだった。

そんな時期、寸断された電車の代わりに活躍したのが
「代替バス」
である。

文字通り、電車の「代替」をするべく、駅から駅へと大活躍のバスだったのだが、震災後5年が過ぎた頃だっただろうか。
友達と思い出話をしていたとき、このバスの話になった。

友達：「そういえば、私だいたいバスって乗ったことなかったわ」
私　：「そうなん？　バイト行くとき毎日乗ったで」
友達：「へ～、そうやったんや。あれってどんなんなん？」
私　：「どんなんって…別に、普通やで」

どうも会話が、微妙にかみ合わないな～と思っていたら…


「だって、大体バスなんやろ？　どんな形なん？」


怖かった…。
正直、度肝抜かれた…。
彼女、「代替バス」を「大体バス」と思っていたらしい。

大体バス…？
おおかたバス…
バス風…
バスのようなもの…？

←こんなん？



←こんなん？

　
は～…どんなに頑張っても「天然」には、勝てないよな～。