昨日、妹から衝撃的な話を聞いた。

「アンセさん！（ちなみに妹は私の名前を”さん”付けで呼んでいる。曰くおねーさんらしくないから”おねぇちゃん”と呼べないらしい）今日すごい人に出くわしたで！！」

帰宅するやいなや、コートも脱いでいない私に、勢い込んだ妹が言った。
「へ～、どんな人？」
どうせ妹の「すごい人」や「おもしろい話」は大したことがない。
彼女は（姉妹そろってか？）大げさなのだ。

妹：「○○の坂上ったとこの踏み切りあるやん？」
私：「･･････あ～、あるね」
妹：「あそこでな、こういうポーズした、おばちゃんがおってん」

彼女はおもむろに立ち上がると、両膝に手を置き、少し前かがみになるポーズをした。ちょうど、競泳のスタート前の選手が、手のひらを膝につけたような姿勢だ。

妹：「何してるんやろ～と思って見たらな、めっちゃびっくりしたで！！」
私：「ま、まさか！」
妹：「シャ～って、お○っこしてん！！」

詳細を聞いたところ、外はまだ明るく、しかもかのおばちゃんは、スカートではなく、ズボンをきっちり膝まで下ろしての、放尿劇だったというのだ。
しかし話は、これで終わりではなかった。

妹：「いつもは私も、ガン見やけどな～。さすがに目逸らして歩いてん。そしたらな…おばちゃん近くに寄ってきてな…」

『プ～！』って音がしてん！！！

ちなみに彼女は、現在「インフルエンザ」に罹っている。（病院に行ったときには「うつるピークは過ぎてるので大丈夫」と言われたらしく「安心して」と言っていたが、そのピークを無防備に過ごしていたことには、ノータッチだ）

いろんな意味で、アタリみたいだ。
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