|
カテゴリ:子ども
子どもたちの世界というのは、実に興味深い。
私は精神年齢が非常に低いため、わりと子どもと話が合う。 特に苦労なく(何なら非常に楽しく)、彼らと話したり遊んだりすることができるのだが、ときどき大人ぶると失敗する。 子どもたちは、現実と虚構の実に微妙なラインで生きている。 その一例が、「ごっこ遊び」に象徴されると言えよう。 彼らは「ごっこ遊び」をするとき、かなり本気で「なりきる」。 しかし、彼らはそれが「現実でない」ことも、ちゃんと知っている。 なので、この遊びに参じる大人は、彼らのテンションに合わせながら、「適当になりきる」ことが肝要である。 ←みんなで一緒に遊びましょう♪ 以前、友達の子ども(女子)と遊んだときだ。 先にも述べたとおり、あまり大人っぽくない(子どもにとって)私は、友達というレベルで人気がある。 その日も 「つりゲームをしよう」 と誘われた。磁石でプラスチックの魚を釣るゲームだ。 このとき、私は柄にもなく、ちょっと大人目線になっていた。 一緒に遊びながら、大人みたいな発言をしてみた。 「わ~、上手に釣れたね~。じゃ~どれから食べる?」 なりきったつもりで言ってみた。 そして、中でも一番大きなイルカを手に取り、食べる真似をしてみた。 「イルカは食べられへんよ」 さっきまで、はしゃいでいた人物と同じとは思えないテンションで、言い放たれた。 「じゃ~、こっちにする?」 慌てて、隣の赤い魚を手に取った。 「おもちゃは食べられへんよ」 何だか、悲しくなってきた。 その後、ピカチュウのカードをたくさん見せてくれたので、 「この前、そこの踏切でピカチュウに会ったで」 と言ってみた。さらに、びっくりさせるために 「雨上がりやったから、びしょ濡れやったわ。タオル貸してあげてん」 と付け加えた。 「ピカチュウはマンガやから、いないよ」 ……一人ぼっちの置いてけぼりだ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[子ども] カテゴリの最新記事
|
|