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カテゴリ:子ども
今朝、小学生に取り囲まれた。
といっても電車の中だ。どうやら遠足にでも出かけるらしい。 そういえば、通勤電車などで遭遇する「小学生軍団」は、本当にテンションが高い。 いつもと違う環境×たくさんの友達×校外学習 というシチュエーション(この場合はじき出される値は、あくまでそれぞれの「和」ではなく「乗」である)が、彼らの気持ちを異常に盛り立てる。 今日の小学生たちも、例外ではなかった。 特急電車に乗り込んできた彼らは、第一声 「うわ~! 席ないやん!!」 当たり前だ。 通勤電車、なめんなよ。 背負ったリュックにより、その上部に余裕の空間を残すものの、幅だけは「倍率ドン」となった軍団は、かなりカサ高い存在としてうるさい+幅取りとしての迷惑度も付加されていた。 幸い私はドアの横を確保していたため、大事に至らなかったが、隣に立っていたおっさんは、軍団の襲撃をモロに受け(ここだけ読むと、石原軍団みたいだな)アカラサマに困惑の表情を浮かべていた。 後に彼の表情は、 困惑→怒り→諦め と徐々に変化していく。人間の心理の移り変わりが、わずか15分の間に垣間見れたというものだ。 私はというと、手にした文庫本が全く頭に入らなかったのは、言うまでもない。ずっと軍団の発言や行動を、チラチラ観察していた。 実に下らない 小学生にふさわしく、彼らの発言は、全く低俗だ。古今東西、昔も今も、小学生男子は 「う○こ」 の一言で、大爆笑なのだ。 また、電車が揺れるたびに、大騒ぎし、大騒ぎする男子を 「ちゃんと静かにしなさいよ~」 とキンキン声で注意する女子。なんら私の小学生時代と変わらないのだ。 笑いをかみ殺しながら、軍団を監視していたら、突然1人の男の子に 「すいませんっ!!」 と謝られた。私のことを「押した」と勘違いでもしたのだろうか。 「?」 という顔で見返すと、もう一度 「すいませんっ!」 と謝られた。そんなに怖い顔をしていただろうか。 「違うんです。こいつが…」 お調子者そうな男子が、1人の男子を指差して言った。 我慢できずに、噴出してしまった。 何のことを謝っているのかは定かでない。 しかし、下らない、どうでもいいことを「人のせい」にする、下らなさに、小学生の浅はかな知能を感じた。 「男なら、他人の罪までかぶったほうが、値打ちあがるぞ」 そう教えてやりたかったが、今回はやめておいた。彼もそのうち大人になれば、気がつくことだろう。 なんとなく小学生の輪に組み込まれた私は、残りの車中、微妙に彼らの会話に参加たような形になってしまった。 隣のおっさんは、駅に着くやいなや、ダッシュで電車を飛び降りた。 ←通勤電車は、音洩厳禁ですぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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