|
カテゴリ:子ども
保母さんをしている友達から聞いた話。
保育所で肝試しをしたらしい。 カーテンを引いて真っ暗にした部屋に、お面やなんやを配置して、貞子や妖怪に扮した保母連中が、子どもと達を脅かす寸法のようだ。 1人ずつ部屋に入って行き、貞子に 「勇気のしるしくださいっ!!」 て言って、手の甲に花丸印を描いてもらったら成功。 最初は泣いて怖がるばかりで、全く成功者が出なかったようなのだが、1人の女の子が勇気を出して、花丸もらったとたん、他の子ども達も勇気が沸いたらしい。 「やっぱり女の子のほうが、強いな~」 という友人。その後も、女の子が男の子の手を引いて、成功させる、というパターンで、ほとんどの子が勇気の印をもらった。 でも、中にどうしても怖くてもらえなかった少年がいた。 続々と花丸を見せ合い、ハイタッチなどして盛り上がる友達を背に、教室の隅っこでいじけていたらしい。 これでは、彼の今後のためによくない!! と感じた保母達は、無理やり彼の手を引き、強引に勇気の印を貰わせた。 「無理に怖い思いさせて大丈夫なん?」 と聞いた私に 「自分だけもらえなかったほうが、トラウマになってよくないと思って」 と友人。 なるほど、そりゃそうだ。 で、肝試し終了後、みんなに「勇気の印もらった?」と聞いた彼女に、一番に反応したのは、その少年だった。 サッと手の甲を見せ 「もらった!!オレ全然怖くなかったで!!」 …よかった。本当に無理させてよかったね…。 後に彼らは円陣を組み、皆で手の甲を合わせて 「勇気の印、お~!!」とかって、拳を突き上げていたという。 感動!! 残念ながら、勇気の印は水性ペンで描かれていたので、すぐに消えてしまったらしい。 でも、彼らにとっては、きっと「消えない」夏のすてきな思い出になったことだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[子ども] カテゴリの最新記事
|
|