学校の図書館に勤務する友達の話だが、職場のキャビネットに何か良からぬものが潜んでいるらしい。

「らしい」とい言うのは、誰もその正体を確認したものがいないということから。

それは、数ヶ月に一度から年に一回と、非常に不定期かつ稀に活動するらしいのだが、彼女の記憶によると、たいてい動くときは、キャビネットに日が差しているときだという。


ドーン！！


突然キャビネットの中で、尋常ではない勢いの何かがぶつかるらしい。
その力はすさまじく、明らかに「体当たり」を思わせる音量とのこと。

しかし、ベテランのおばさんも派遣のお姉さんも、誰も何も言わない。


まるで、触れてはいけないことのように…。


「今度“ドーン！”って言ったら、引き出し開けて見てみたら」
と言った私に

「怖くて無理」

と彼女は一言。
普段は忘れてて、しょっちゅう使っているキャビネットなのに。


しかし、それにしても…。
小人にしては破壊力がでかすぎる感じだし、これは要調査だな。
もっとしょっちゅう活動するなら、張り込んで確かめるのにな～。

そういえば、今年はまだ「ドーン！」がないらしい。
暖かくなってきたし（関係ないけど）そろそろか？！