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カテゴリ:子ども
今年も七夕がやってた。
職場が緑化センターのため、笹(竹という噂もある)に飾られた、様々な衝撃短冊を発見したので、紹介したい。 それにしても、七夕の願いは、誰に向けて発信されるものなのか。 決して織姫や彦星はそれらを叶えてくれるようなタマではないことは、彼らの物語からも容易に想像がつく。 つまり、クリスマスプレゼントはサンタクロース、お賽銭は神様、というように、お願いする相手が明確でない「短冊」になど、さほど大きな期待をしてはいけない、という認識を前提にして、以下のお願い事を読んでいただきたい。 健康を祈る編 ・ぜんそくをどうぞもって行って下さい 治してくださいではなく「もって行って下さい」としたところに、ウィットを感じます。 ・斉藤のお父さん早く日常に戻ってほしい 酒やギャンブルにおぼれているのか、もしくは病によって休職等を余儀なくされてるのか…いずれにしても「日常」というフレーズに切実さが伺えます。 ・娘のうつが早く直りますように 笑い事ではありません。この母の短冊を見せたら、治療に前向きになるなど、少しは事態が好転するのではないでしょうか…。 ・夫が歩けます様に これまた切実です。しかもここには表現できませんでしたが、この「歩」という字の「少」の部分が、「走」の下の部分になっていました。オリジナル漢字まで創造してしまった、強すぎるほどの想いが伝わってきます。 おこちゃま編 ・七夕とっても 意味不明です。述語がありません。七夕がとっても何なのか想像もできません。 ・かしこくなるょ お願いではありません。はっきり宣言してしまいました。しかし最後の「ょ」の字が小さい辺りに、自信のなさが伺えます。 ・おべんきょう 激しく言葉足らずです。おそらく「勉強ができるようになりますように」という願いでしょうが、これでは「おべんきょうがどうしたの?!」と逆に叱られてしまいそうです。 絶対叶えてあげて編 ・子供からの連絡を首を長くして待っています 緑化センターの短冊に書くセリフではありません。いち早く新聞、チラシ、ポスター等にしたためるべきです。 ・孫を1週間預かります。無事両親の手元に帰るように! 自信ないですか? そんなに不安なら断ったほうがいいのではないかと思います。 そして、最後に 「T野A士君」編 彼は今回「9枚」という最多枚数を記録した、おそらく小学生男子である。彼の超個人的で欲ばりな願いを一挙に紹介する。 まずは可愛い編から。 ・チョー元気で! ・天の川見れますように ・ドラえもんのえ もっとうまくかけるように(マジで下手なドラえもんのイラスト付) 体型を気にする編 ・5kgやせますように(同じ文言で2枚あり。結局10kgイナスを企んでいるのか?) ・食べても太らないタイプになれますように 相当気にしてるみたい。食べなかったら太らないと思うよ、と言ってあげたい。 野望編 ・テレビにインタビューされますように ・えんかかしゅになれますように ・がらがらくじで10億円あたりますように これらの願い事から、小太りで自分に甘く、しかし人一倍大きな野望を胸に秘めた少年像が、容易に浮かんでくることだろう。 T野くんよ…今年の七夕大賞(私が決める賞だけど)は、君に授けるとしよう。 来年もすばらしい願い事を書いてくれることを、期待しているよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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