今さら語りつくされた感のアル、世界陸上における「織田裕二問題」。

彼の「何を知っているんだ！」という独断と偏見に満ちた解説ぶり、無駄に前のめりになるスタイル、何年たっても全くかみ合わない中井美穂とのコンビネーション…。

しかし、私のような世界陸上ベテランにとって、そのような織田裕二問題は、とうの昔に乗り越えた山である。

もう織田裕二がどんなに「知ったか解説」をしようが、尺を気にする中井を無視して自分の意見を無理やりねじ込もうが、開会式の熱唱で口パクしようが、今の私はさして気にならない境地に達しているのだ。

…が、どうしても気になって仕方ない問題が残っている。

織田裕二ファッション問題

日本のトップ俳優とは思えないファッションセンス。
Tシャツの上にブカッとしたシャツを羽織るスタイルは、世界陸上時の彼の正装だ。

ダサいな…。

彼のファッションには毎日驚かされるのだが、昨日に至っては度肝を抜く発言があった。

「今日はボクも勝負服ですよ！」

室伏の投擲に異常に興奮していた織田が放った衝撃の一言である。
彼は「どこで買ったんだ？」というような変な赤いシャツを着ていた。

私にとって「織田裕二問題」が、「織田裕二ファッション問題」に完全に移行した瞬間である。