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カテゴリ:発見事項
鶴の恩返し 母がバスガイドさんから聞いてきた「鶴の恩返し」のその後の話。 軽くショックを受けたので紹介したいと思う。 鶴の恩返し……その後 鶴からの「絶対中を覗いてはいけませんよ」という禁を犯し、結果、高価な反物を少ししか手に入れることができなかった老夫婦。 「なんで覗いちゃったんだろ!こんなに反物が高く売れるなんて!!あ~もったいないことした!!」 自らの不手際を嘆くばかり。 妙に小金を手に入れてしまったものだから、欲が出てしまったのだ。 どうすればまた鶴の反物を手に入れることができるか、二人はそればかり話し「オマエが覗こうって言うから!」などとお互いを罵りあう日々が続いていた。 「そうだ、また鶴を助ければいいんだ!」 おじいさんは連日山に入り、怪我を負った鶴を探し続けた。 そしてついに白い鳥がワナに掛かっているのを見つけた。 「お~、かわいそうに!!わしがワナを外してやろう」 おじいさんはホクホク顔で、恩着せがましい言葉を吐きながら、白い鳥の手当てをしてあげた。 そしてその夜…。 前回と同じように、「お礼をさせてください」というキレイな娘が現れた。 「はいはい、待ってました!どうぞ!!」 大歓迎で娘を家に入れた二人は、 「絶対に中を覗いてはいけませんよ」 と言った言葉を守り、隣の部屋に閉じこもった彼女の様子を聞き耳たてながら伺っていた。 ガタンガタン……。 さっそく何か作業をしている音が聞こえてくる。 「よしよし、反物を織っているようだね」 二人はにんまりしながら、今度こそ中を覗いてはいけないとお互いを諌め合った。 しばらくすると、ガタガタいっていた音がやんだ。 「覗いたらダメだからな」 二人は静かになった隣室を気にしつつ、上等の反物が出来上がってくるのを待った。 「それにしても静かじゃな…」 物音ひとつしない様子に我慢ができなくなった二人は、ついに扉に手をかけた。 何もなかった。 部屋にあったはずの家財道具、取り置きしていた反物……すべてなくなっていた。 「やられた!」 そう、助けた白い鳥は「鷺(サギ)」だったのだ。 よくできた話でしょ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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