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Apr 19, 2005
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本日より、我が学部も授業がスタートしました。
授業と言っても、今日は今学期のintroductionと講義が一つのみ。
先日書いたように、今学期は5月中旬まで週2回workshopや外部講師の講義を聞き、あとは孤独な研究生活に追われる日々なのです・・はて、孤独に耐えられるだろうか。。

久し振りに級友達と会い、一週間の休み期間中何をしていたか、修士論文のトピックは決めたか等の情報交換をしたり、週末旅行に出掛ける計画を立てたり・・と楽しい時間を過ごせた一日でした。

そして、早速本日、外部からの講師の講義、第一回目がありました。この講義、昨年までは講師が11名ほど用意されていたそうですが、今年は一気に5名に削減。毎年、学部が苦労して講師に声を掛け、スケジュールを組むにもかかわらず、生徒はあまりこの講義にありがたみを感じていないようだとtutor達が判断し、今年度から急激に減らしたのだそう。私達はこの5名のうち4名の講義を聞くように義務付けられているのですが、何と、来週の講師がまだ決まっていないと!!!しかもそれは私の修士論文のトピックに関連する重要な教授がキャンセルしたからだと・・・何ともショック・・・いつも文面でしか読んでいない権威ある人に直接会って話を聞くなんて機会、滅多に無いのに・・・
ということで、来週の講師はまだ決まらず、どうなることやら。

本日の第一回目の講師はノッティンガム大学のRonald Carter教授。彼は応用言語学の中でとても有名な人で、実際この外部講師の中でも一番の大物といえる人なのです。
私も先日、提出した英文法に関するエッセーで彼の本に非常にお世話になりました。
彼の専門は、(簡略的に)英語を母国語とする人の書き言葉、話し言葉のデータを収集し、使用頻度の高い語彙、フレーズをデータベース化すること。そこから得た結果を元に、コースブックの在り方、written Englishとspoken Englishの違いについて等を提唱しています。

今日のトピックは「What is a Frequent word?(使用頻度の高い語は何か?)」でした。まず、書き言葉、話し言葉の中でそれぞれ使用頻度の高い語、トップ40が紹介されました。ちなみにどんな語がランクインしているか載せてみましょう。

1, The 2,I 3, And 4, You 5, It 6, To 7, A 8, Yeah 9, That 10, Of
11, In 12, Was 13, It's 14, Know 15, Mm 16, Is 17, Er 18, But 19, So
20, They ・・・・

15, 17は日本語でいう、「うーんと・・・」「えーと・・・」にあたるものです。
これらを紹介する中で、教授が次の質問を私達に投げかけました。

「native speakerはこれらの語を頻繁に使っているが、実際、コースブック(教科書)を見てみると、そこに書かれている会話文、あるいはテープに吹き込まれている会話には15, 17は出てこない。そしてトップ10入りしているYeahはいつもYesでしか出てこない。(ちなみにYesはトップ40入りしていません)これで教科書は実際に使われている英語を学習者に教えるのに適していると言えるのだろうか?このような特徴を教師は教えるべきか?」

「それとも、native speakerが話す英語にこだわらず、non-native speakerのアイデンティティーを大切にすべきか?」

最終的にこれらの問いに対する彼の解答は、学習者による選択、つまり学習者が将来、どのような場面で英語を使うことになるのか、例えばnative speakerと関わることが多いのか、そうではないのかを踏まえて、何を教えるべきかを選択すれば良いのではということでした。

更に彼の話の中で、面白いと感じたことは、これから先、non-native speaker同士で英語を使ってコミュニケーションすることが益々増えていくということ。そして、native speakerの方がマイノリティーになっていくのではとも話していました。

確かに、こちらに来てひしひしと感じているのですが、世界には色んな人が話す英語が存在するのです。大学内での唯一の共通語が英語。ここにはヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、アメリカ、中近東・・と世界中からの生徒が集まり、それぞれが英語を使って生活しています。その中にはもちろんnative speakerがいますが、多くがnon-native。non-nativeの中にはnativeのように流暢に話す人もいれば、そうでない人も多くいます。この状況の中で、一番重要視されるのは、いかに相手に分かりやすく話すかということ。そしてそれぞれが、母国語でない英語で自分のアイデンティティーを示そうとしているように感じます。
前述の「いかに相手に分かりやすく話すか」という点においては、native speakerがどのように会話を組み立てているのかを知り、それをモデルとすることが大いに役立っていると思います。
一例として、、、
日本語の場合、相手に新しい情報を提供する時に、「そうそう、聞いた?/ねぇ、知ってる?/この間ビックリしたんだけどさぁ」等という表現を使って、相手の注意を引きます。英語では「You know what?/ I tell you what/ Guess what?」等の表現を使います。ELT(English Language Teaching)の分野ではこれらをdiscourse markerと言い、会話の中で指標の役割を果たしています。他にも多くのdiscourse markerがspoken Englishの中に存在します。

私自身、上記のような表現は教科書、あるいは学校の授業よりも実際にnative speaker, non-native speakerと会話する中で身に付けたように思います。
この会話の組み立て方はspeakingを向上する上で、非常に重要なポイントとなるので、教科書、授業に是非取り上げて欲しい項目ですね。
しかし、Carter氏も述べていたように、取り上げ方が難しいことも事実である・・・

・・・と今日は久々にアカデミックな内容をじっくりと考えたなぁ。
この講義は自分の論文のtopicとは直接関係は無いけれど、今学期をスタートさせる上でいいウォーミングアップになったと思う。

それにしても来週の講義、Jane Willis に来て欲しかった・・・










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最終更新日  Apr 20, 2005 10:16:11 AM
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