サプライズ
この春、就職した教え子が「初給料もらって、両親にプレゼントを贈りたいから 一緒に買い物に付き合ってもらってもいいですか?」と連絡があった。ご両親への想いや近況を聞きながら一緒に買い物に出かけて駅で別れて帰るときに「はい、これは先生へ」と渡された。渡されたものは「母に」と一緒に探していたプレゼント。「えっ、それは母に買ったものでしょ?????」と聞くと「違うよ、母にっていうのは口実で、それは先生へのプレゼント。 中学を卒業してからも、高校3年間お世話になった。 自分達の学年で卒業したあとに、 回数的にも1番多く自分に会ってくれたでしょ? 地元から離れてたのに、ずっと話も聞いてもらった。 会うたびにいっぱいおごってもらったし(笑)」と思わぬサプライズ。初給料で、今までお世話になった人に少しでもお礼がしたかったらしい。特別、たくさん会ってたわけでもない。地方の高校へ進学したから、地元に帰ってくるたびに私にも近況報告してくれていた。今でもこの子の携帯のメロディーコールは中学3年生のときの合唱コンクールで歌った曲だったりする。気持ちだけでもうれしいし、会うたびに、私のほうが元気をもらっていたのに思わぬサプライズに、ちょっと泣きそうになった。こんな子に出逢えた私は、すごく幸せ者だ。