ここのところ、イタリアのランブルスコばかり飲んでいたので
ちょっと舌が疲れ気味...。
こんな時には癒し系癒し系...とセラーをごそごそ探すと
出てきた日本の癒し系ワイン
『Yoichi Rose Sans Soufre
(ヨイチ・ロゼ・サンスーフル)』。
リリース生産者名が「Takahiko Soga」になっていますが、
今をときめく北海道・余市町にあるワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」さんのワイン。
(生産者名がTakahiko Sogaになっているのはヴィニュロン※1でもある曽我さんのポリシーによるもの。
2016年頃予定の自家栽培ブドウ使用100%になるまでは、生産者名をドメーヌ・タカヒコではなく、Takahiko Sogaにするそう)
ワイン通の間ではすでに注目を浴びて久しい曽我貴彦さん。
ご存知の方も多いとは思いますが、
長野県の「小布施ワイナリー」をご実家に持ち、
栃木県足利市の「ココファーム・ワイナリー」勤務を経て
北海道・余市町登地区で2010年に「ドメーヌ・タカヒコ」を立ち上げました。
自社農園に植えているのはピノ・ノワールだけ。
自然な農業とワイン造りを実践するため、全てビオロジック(※2)で管理しています。
(詳しくはドメーヌ・タカヒコのサイトをご参照ください)
そんな曽我さんのワイン
『Yoichi Rose Sans Soufre
(ヨイチ・ロゼ・サンスーフル)』。
実は、今年からリリースされた新製品。
2月に北海道限定で発売され、即完売になったアイテム。
亜硫酸無添加、無濾過、野生酵母で醸された発泡ロゼ。
非常にデリケートなため、道内限定発売だったのです。
姉男はリリース直後に余市方面のワイナリーツアーで密かに試飲し、
知り合いのワインショップで2本ゲットしていたの。ひひひ。
これがまた和食に合うんだな~。
以下詳細情報。
●Yoichi Rose Sans Soufre 2011
(ヨイチ・ロゼ・サンスーフル)
収穫年:2011年
生産国:日本(北海道・余市町登地区)
生産者:タカヒコ・ソガ(ドメーヌ・タカヒコ)
販売元:タカヒコ・ソガ(ドメーヌ・タカヒコ)
購入店:ワインショップ・フジイ
購入価格:1890円
アルコール:10%(ワインの中では低い方)
ブドウ品種:ミュラートゥルガウ、ピノ・ノワール、
ツヴァイゲルト・レーベ
色 :ピンクがかった濃いオレンジ。赤みあり。
発泡、にごりあり。粘性(※3)は中の下。
香り:フレッシュなチェリー、オレンジ、野イチゴ、赤い花、ハーブ、
丁子、青魚、ダシのようなタンパク質旨み系の香り。複雑。
味わい:レッド・カラントのような赤い小果実や
ルビーグレープフルーツのような爽やかな酸味ある果実味。
甘味は全く感じず、ドライ。
ホップのようなうす苦みがアクセントになって
チェリービールのような味わい。
最初は勢いのある泡と酸味を感じるが、
抜栓15分で赤いベリー系の果実味がグングン増してきた。
ミディアムボディ、余韻はやや短め。
合わせは、肉でも青魚でもいいかも...と
香りで直感して、合わせたイワシのツミレ汁。
合いました! ダシのうま味を活かしてくれる!
薄旨系ワインなんだけど、
しっかりした味わいの構造もある不思議なワインなので
料理は塩味をしっかり利かせたものが合いそう。
(ちなみに、2月のワイナリーツアーではニシンの燻製とクリームチーズのカナッペにとっても合いました)
北海道にこんなワインが誕生して、幸せです
※1ヴィニュロン~フランス語でブドウ栽培者の意。ブドウ栽培からワイン醸造まで手がけるワイン生産者の意味合いで使われる
※2ビオロジック~化学肥料や化学合成肥料などを使用しない生産者が無農薬で作物を栽培する手法。肥料も鶏糞などの自然のものを使用。
※3粘性~グラスを傾けて正常に戻したときのワインの雫の垂れ方で見る。
いわゆる「ワインの脚」とか「ワインの涙」と呼ばれる。
コレがゆっくりで垂れるようであれば、糖度が高い、アルコールが高い、エキス分が濃い、グリセリン濃度が高いなどと分かる。