オクレすぎでしょ
ハロウィン(10/31)に行なった、
イタリア・シチリア州のDOCエトナの生産者
「テヌータ・デッレ・テッレ・ネレ」の畑違い比較ワイン会。
やっと、つづき・・・
その2「ワイン編」。(その1こちら)
おさらい
●DOCエトナイタリア・シチリア島にある活火山、
エトナ山のふもとに広がるDOC(統制原産地呼称)。
標高900mまで及ぶ、
イタリア国内でも珍しい高い場所にあるブドウ畑。
赤の使用品種はネレッロ・マスカレーゼ。
※DOCエトナについての詳細などは
姉男の過去のブログ1で
●「テヌータ・デッレ・テッレ・ネレ」
バローロボーイズをプロデュースしたコンサルタント、
マルク・デ・グラツィア氏が2002年に設立したワイナリー。
※詳しくは姉男の過去のブログ2で
「テヌータ・デッレ・テッレ・ネレ」でリリースされる
DOCエトナのワインは全部で6種類。
今回は5種類を比較
赤ばかりだとナニなので、最初は泡。
1.Murgo Brut Metodo Classico Rose 2007
(ルムゴ・ブリュット・メトード・クラシコ・ロゼ)
生産者は、ムルゴ。
イタリア・シチリア島の土着品種
「ネレッロ・マスカレ-ゼ種」から造られた
瓶内二次発酵のスプマンテ。
8月のワイン会ではこちらの白を味わい、
今回はロゼ。
さくらんぼ、酵母、焼き栗の皮、焼き芋、少し苦みのあるハーブなどの香り。
香ばしい香り、やわらかな酸ときれいなミネラル、
お芋のようなコクがあり、軽いお肉に合わせてもいい味。
そして、ここからが生産者「テヌータ・デッレ・テッレ・ネレ」
畑違い5連発
2.Etna Rosso 2010
(エトナ・ロッソ)
まずは畑名のないスタンダード品。
ラズベリー、フレッシュなイチゴなどの赤ベリー系、バニラ、セージや青草系のハーブ、ミネラル、白い石などの、
華やかで甘酸っぱい香り。
イチゴゼリーのようなツルンとした口あたりと爽やかな果実味。
開けてすぐはミネラル豊富、酸が前面に出ていて
まだちょっと硬めだったけれど、時間経過でバランス良くなり
意外と若いうちからでも楽しめる味。
3.Etna Rosso Guardiola 2010
(エトナ・ロッソ グアルディオーラ)
もっとも標高の高い畑「グアルディオーラ」。
樹齢40~50年のブドウ使用。
※4つの単一畑の中では
みずみずしく、塩っぽいミネラルが特徴で細身な味わい。
スタンダード品よりも広がりあるトーン高めの香り。
少し煮詰めた赤ベリー系の香り中心に、乾いた土や茶系のスパイス。
味わいはスタンダード品より少し重心が低く、
葉巻、黒砂糖系の風味もあり、ミネラルが硬質な印象。
4.Etna Rosso Santo Spirito 2009
(エトナ・ロッソ サント スピリト)
海抜700~750mにある畑「サント・スピリト」。
※4つの畑のうち、最も早くから楽しめ、バランス良く繊細
やはり煮詰めた赤ベリー系、塩っぽいミネラル、セージなどのハーブ、焼き青魚の香り。
直後はアルコールの辛味が目立っていたものの(アルコール度数14%!)
抜栓15分で明るいイチゴジャムの果実味とほんのり心地いい苦み、枯葉系の味わいが混ざり、
1時間後には、シナモンを合わせたくなるバランスのいい味わいに。
まとまり始めているけれど、あと2年位の熟成で、
もっとよくなりそう。
奥行きある酸とミネラルが印象的。
今日の姉男のナンバーワン
5.Etna Rosso Feudo di Mezzo 2009
(エトナ・ロッソ フェウード・ディ・メッツォ
~イル・クアドロ・デッレ・ローゼ~ )
4つの畑の中では一番暑い畑。
熟成はオーク樽(新樽25%)で18ヶ月間。ノンフィルター。
果実の甘さよりも塩味のしっかりしたミネラル味。
塩漬けにしたチェリーの雰囲気。土や肉の風味も。
タンニンの幅が大きいけれど、引き際がキレイで渋みは口の中に残らない味。
一番フルーティとのふれこみだったけれど、
思ったよりフルーティさは感じられず、少し閉じ気味。
でも複雑でボリューム感のある味わい。
6.Etna Rosso Calderara 2010
(エトナ・ロッソ カルデラーラ)
海抜650~700mにある畑「カルデラーラ」。
平均樹齢40~50年。
4つの単一畑の中では最もバランスが取れているということで、
今回、一番楽しみにしていたけれど
残念ながらブショネ(※1)
ただ、ブショネでも完熟イチゴの風味は爆発的!
どれよりも豊かな赤ベリー!
今度は正常な状態のものを味わいたい!
ワインをそろえてくれたKご夫妻、ありがとうございました!
※1ブショネ~コルクなどが原因で傷んだワイン。
分かりやすいのは、水道のカルキのような臭い。
お店や保存状態のせいではなく、100本に5本くらいの割合で運悪く発生。
ただ、交換などはお店の裁量。絶対にブショネを認めない不誠実なところもアリ。
料理には使えるので、ブショネだったら煮込み料理に!
わが社のブチョウね
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