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カテゴリ:スピリット
炉のお盆立てのお稽古をしました。
柄杓の使い方に戸惑いましたが、茶釜から注ぐお湯のやわらかさに抹茶がさらに馴染み、とても旨みのある薄茶でした。 炉は灰と炭がすごく重要なんだと感じました。 たまに、パチパチとはじく火の粉を見て、炭と練り香の芳しい薫りで、すっかりと癒されます。 炭は心地よい暖かさを与え、狭い茶室に少し酸欠した幽玄の空間を醸し出すのですね。 4時間という長いお稽古なのに、何故か疲れず、正座の浮腫みがないのは、摩訶不思議です。 お茶室は、いつもより光りが煌いていて、道具も空間も、お手前のお茶も光っていました。 この日は、水道の蛇口を捻ると、水の傍らが光り、お風呂のお湯にも光が光りました。 地震が起きた日ですが、ずっと水のメッセージが来ています。 お茶は、電気も水道も使いません。 今の私たちの暮らしには、ライフラインというものがあります。 電気、水、ガスです。 お茶には、それは関係ないのです。 炉の灰をこんどお稽古で作るそうです。 電気や水道などがなかった時代、地震よりも地殻変動が恐れられていて、とくに津波はすべてを寸断してしまったようです。 現代は、地殻変動も懸念されていますが、建物の倒壊、火事、ライフラインの寸断の方が懸念されています。 私たちの暮らしは便利になったとは言え、それが永遠ではなく、あくまで限られた範囲なのです。 元素の日、火、水、土、風、木、石は、変わることがないツールです。 私たちは幻影の中で暮らしているのではないかと、ふと、思えたのです。 電気や水道やガスのないお茶を体験することにより、本来の暮らしを再確認する時に来たのかも知れないですね。 ☆エミリア☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.17 15:09:06
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