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September 8, 2007
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カテゴリ:私的興味の的♪
【第83回展示  頼山陽と頼杏坪 展示解説集】より

「偶思林子平事」(たまたまはやししへいのことをおもう)                                       頼杏坪書
                     軸装 紙本墨書 個人蔵(頼山陽記念文化財団寄託)

 頼杏坪が林子平に思いを寄せて詠じた七言絶句で、杏坪の詩集『春草堂詩鈔』巻七に収録されている。杏坪の晩年には、次第に西欧諸国の艦船が日本近海に姿を見せることが多くなり、子平の主張が見直されるようになってきたことを反映した詩である。
 林子平(1738~93)は、江戸時代後期の経世家で、海外事情に通じ、『海国兵談』や『三国通覧図説』を著わして海防の必要性を説いたが、幕府の弾圧を受けて蟄居させられた。

 北夷消息近如何    北夷の消息 近ごろ如何 
                (ほくいのしょうそく ちかごろいかん)
 聞道戒王詐力多    聞道ゝ 戎王 詐力多しと
                (きくならどうどう じゅうおう さりょくおおしと)
 取酒誰澆子平墓    酒を取りて 誰か子平の墓に澆がん
                (さけをとりて たれかしへいのはかにそそがん)
 世間空唄六無歌    世間 空しく唱う 六無の歌
                 (せけん むなしくとなう ろくむのうた)
  偶思林子平事    偶思林子平の事を思う
                (たまたまはやししへいのことをおもう)
            杏坪柔          杏坪柔

  (大意)
 北夷(ロシア)の事情は近頃はどうであろうか。聞く所によると、その王は人を欺いてばかりいるそうだ。酒を取って子平の墓にそそぎ、その思いを共にする人がいるであろうか。世間では「六無の歌」を空しく唱えるだけである。
     偶思林子平の事を思う      杏坪柔

※「六無の歌」・・・林子平の著書(『三国通覧図説』『海軍兵談』)が幕府の弾圧によって絶版とされた時、子平が詠んだといわれる歌。

    親も無し 妻無し 子無し 版木無し 金も無けれど 死にたくも無し





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Last updated  September 10, 2007 05:13:01 AM
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