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ショットバーマスター

ショットバーマスター

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Category

March 2, 2006
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カテゴリ:バー・トーク
いらっしゃいませ、マスターの濱田です。







今日は夕刻より、マスターのお気に入りのバーに飲みに行きます。

ホームページなどを持たない、口コミのみでしか知ることがないバーなのですが、

大人の落ち着いた雰囲気が味わえて、お酒を飲みに行くというよりは、

「時間を買いに行く」という感じで、とてもお気に入りの店です。

今からちょっと楽しみにしています。










さて、いつもはマスターがバーテンダーをしていたことで出会った、

幸せな成功者と呼ばれる人たちと、そうじゃない人たちのいったいどこが違うのか。





幸せな成功者たちは、どうやって、自分のライフワークに出会い、

自分らしい幸せな人生を生きるようになったのかということについて

お伝えしていますが、今日は趣向を変えて、お酒のお話しをさせていただきますね。








バーのカウンターでお酒を飲むってきいたら、

多くの人が一番に思いつくのは、きっとカクテルではないでしょうか?








またカクテルっていう言葉をきいて、頭に浮かぶものも人それぞれで、

逆三角形をした小さなグラスに入ったマティーニなどの

ショートカクテルのような強いお酒のイメージを連想する方もいるでしょうし、

ロンググラスにソーダを満たしたモスコミュール

ジントニックなんかを連想する方や、

ブルーハワイみたいなトロピカルカクテルを連想する方もいると思います。










ひとえにカクテルといっても、種類はさまざま、

レシピも星の数ほどもありますが、基本的には、

なにかとなにかを混ぜた「まぜもの」って解釈をしたらいいみたいですね。










ところで、カクテル(cocktail)という呼び名ですが、

和訳をするとなぜか、「鶏の尻尾」ということになってしまいますが、

なぜこんな妙な名前がついたかは、説はいろいろでよく分からないそうです。








ものの名前って、歴史を調べていくと、もとはスラングだったり、

他の呼び方がなまったりしてできたものが多かったりしますが、

それにしても、鶏の尻尾って意味不明で、不思議ですよね(笑)。











さて、カクテルが「混ぜ物」だと定義したとしたなら、

歴史はそうとうに古いらしくて、紀元前までさかのぼるそうですが、

シェイカーでシェイクしたり、ステアして作る今のカクテルのスタイルになったのは、


ミュンヘン工業大学のカール・フォン・リンデ教授が製氷機を発明して

一年中氷が作れるようになってからですから、せいぜい100年ちょっとのことなようです。








さて、カクテルといえば、大人の社交場のとってもお洒落な飲み物って

イメージがありますが、大きく普及した背景は、

必ずしもそんなお洒落なイメージだけではなかったようです。







アメリカには禁酒法といって、お酒を飲んではダメっていう時代がありました。







そんな時代でも勿論、隠れてお酒を飲む人たちはいるわけで、

暗黙の了解のもと、闇酒場のようなものがあったようです。







とはいえ、禁酒法という法律がある以上、

おおやけにお酒を作ることは出来ませんので、

密造酒のような粗悪なお酒がでまわっていたんですね。









で、密造酒がそのままではまずくて、

「なにか混ぜないとちょっと飲めないよ~」っていう人たちも多かったため、

他の飲み物を混ぜて飲む、カクテルがとても流行ったそうです。









しかし、バーテンダーたちの中には、粗悪な密造酒に嫌気がさして、

アメリカを離れ、世界各地に職を求めていった人たちも多くいました。








これにより、世界各地にカクテルは急速に波及していったようです。









ところで、日本ではいつごろからカクテルが流行るようになったかですが、

こちらは歴史はとても浅くて、昭和30年代に洋酒ブームという

流行があってからのことです。








そう、トリスバーなんかができたころの時代です。









このころは、洋酒の話題を話せることが、

社会人の大事な社交の知恵だったようで、

一般の家庭にもリキュールやスピリッツなどの洋酒が並び、

シェイカーを持っている家も少なくなかったそうです。









今30代~40代以上の方なら小さい頃、家の棚に飲みもしないのに(笑)、

洋酒の瓶が何本か並んでいるのをみた記憶のある方も、

いらっしゃるんじゃないでしょうか。











実はこう言っているマスターも幼少の頃、

家の棚に並んでいた色とりどりのキレイなリキュールの瓶を

みたことがきっかけでバーテンダーになっちゃったひとりです(笑)。








ジュースみたいなのに、子供が飲んではいけないような大人のオーラを放つ

ブルーや、グリーンや、赤い色をした、色とりどりのリキュールの瓶が

とってもキレイで、お洒落で、妖艶な感じがして、

強い憧れとして印象に残っていたことが、

バーテンダーになるきっかけのひとつになっちゃっています。











そうなんですよね、今これを書いていて思い出しました。










マスターが小さい頃から持っていた、「ホントの大人」のイメージは、

ウィスキーやカクテルを静かに飲み、気品と落ち着きを漂わす、

静かな紳士こそが大人だと感じていたんですよね。








だから、大人の時間を買いに行ける、落ち着いたバーが好きなのかな。











子どもの頃は、大人になるということは、

落ち着きと気品をただよわせた紳士になることだと感じていたのに、

NHKで当時放送していた国会での討論で、いい大人が野次を飛ばしていたりするのをみて、

大人になるがイヤだなぁって感じていたのかもしれません。









そんな幼少期の体験があったおかげで、

感情に振り回されて我を忘れてしまうような

カッコ悪い大人にはならないでおこう、

自分が子どもの頃描いていたイメージの大人になりたいなって

思うようになったのかもしれません。

(まだまだ道は遠い(笑)??)










う~ん、ホントに人生のきかっけって、どこにあるのか分かりませんね(笑)。









お酒って、ワイワイやって飲むのも楽しいけれど、

スローなジャズの流れる、落ち着いたバーで、

気品の漂う大人の紳士、淑女が、

ウィスキーグラスやカクテルグラスを傾けている姿が

やっぱりカッコイイよなって感じるマスターでした。











本日は当店にお越しいただき、ほんとうにありがとうございます。

またのお越しをこころよりお待ちしております。






いってらっしゃいませ。





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Last updated  March 2, 2006 02:05:17 PM
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