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ショットバーマスター

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February 20, 2009
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いらっしゃいませ、マスターの濱田です。



実は、90年代、マスターは東京の四輪雑誌の

編集部に籍をおいていました。



そう、実はマスターは、

モータージャーナリストでもあったのです。




長いこと、クルマもバイクも乗っていませんので、

その手の話題は、話すことも書くこともありませんでしたが、

今日は車のお話を、ちょっと書きたいなと思ったので、

書かせていただきますね。




2007年に日産自動車が発表したニッサンGT-Rは、

国産車ではじめて時速300キロオーバーの性能を持つ、

スーパースポーツカーとしてデビューしました。



世界一過酷なサーキットとして知られる、

ドイツはニュルブルグリンクサーキットで、

市販車として世界最速のタイムを記録したことでも、

とても話題になりましたよね。



そして、それだけの超高性能のクルマでありながら、

誰でもがどんな天候、状況でも扱える、

マルチパフォーマンス・スーパーカーというコンセプトも、

世界のどの自動車メーカーにもないコンセプトでした。




でも、世界の自動車評論家たちをもっとも驚かせたのは、

それだけの超高性能車が、700万円台という、

ポルシェの半額で変えてしまうバーゲンプライスだったことでした。




で、多くの自動車評論家は、こう言いました。



「日産は、これでは利益が出ないのではないのか?」と。


そう、そのとおりなんです。


そして、別の意味で、とても大きな利益にもつながっているのです。



世界の名だたるスーパーカーをつくるメーカーの多くは、

実は小さな会社です。



ほとんど手作業のような状態で、高級なパーツをふんだんにつかって、

生産されます。



それは、その手のクルマを購入する層、

いわゆる富裕層、ハイエンドユーザーに、

的を明確にフォーカスしていることで、それが可能になっています。




ところが、ニッサンGT-Rは、ほとんどの工程を、

普通量販自動車と同じライン工程でつくっています。



実はこれがとてもすごいことなのです。



GT-Rも、量産ラインでつくらずに、他の高級スポーツカーのように、

手作業で製作していたら、価格は3000万円くらいになっていたそうです。



でも、このクルマを低価格で生産するためには、

なにがなんでも、通常の量産ラインにのせなければなりませんでした。



ところが、このクルマに要求された部品精度、

部品と部品の整合精度は、とても通常のラインで生産は不可能なほど、

精度の要求されるものでした。



ゆえに、試験的にラインに乗せたときは、

たった一台のGT-Rがラインにのっただけで、

何十分もラインがとまってしまう事態が起きたそうです。



ラインが止まって、工場の工員の方たちは、

そりゃもう、ブーブー言っていたそうです。



それは、部品製造メーカーも同じで、

絶対にできっこないという要求の連続だったそうです。



ですが、製作総指揮の水野氏の情熱と、

不可能を可能にしたいという多くの人の思いとチャレンジが、

絶対不可能としか思われなかった壁をブレークスルーして、

世界最高性能のクルマを、驚きのバーゲンプライスで実現しました。



そう、すごいことというのは、バーゲンプライスにできたことではありません。



絶対不可能と思われた精度を、部品メーカーも、

量産ラインでも、実現したこと。



これがすごいことなんです。



通常のラインで、すさまじく精度の高い工業製品を製造する。



ということは、ラインの人たちのレベルは、

超高い精度の仕事をできるスペシャリストたちに成長します。



製造技術、技術者の能力ともに、飛躍的に高いものになり、

他の製品の精度、品質もひじょうに高いクオリティが可能になります。



そしてなによりも、すごいことをやりとげた、

素晴らしい情熱の産物をつくっているのだという、

誇りも、関わった多くの人たちが共有したことでしょう。



「日産は、このクルマでは利益が出来ないのではないか?」

とコメントした評論家の言ったことは、事実です。



なぜなら、GT-Rの利益率はとても低いからです。



ですが、GT-Rを生み出したことによって得られたものは、

今後の日産、そして日本の製品、果ては世界の製品の

水準を大きく変えていくものになるでしょう。



一台のクルマとしては、利益は出ないでしょうが、

このクルマがその後、生み出すであろう、

利益(お金だけでなく)は、とてもつもなく大きなものです。




モーター・ジャーナリストの清水氏が、GT-Rに試乗した際、

「他のメーカーが、もしかしたらいろんなことを言うかもしれないけど、

じゃあ、つくってみろよって、言いたくなるよね」と、

コメントしていたのが、とても印象的でした。



あのポルシェが、GT--Rがドイツで出したタイムに、

「おかしいじゃないのか?」と抗議したという話題が、

ニュースになっていましたが、開発者の水野氏は、

「ちゃんとしたデータですよ」とさらり。



王者ポルシェが、株を下げるカタチに。



GT-Rが、世界最速タイムを記録してからというもの、

いろんなメーカーが、どんどんタイムにチャレンジして、

現在GT-Rのタイムは、世界第8位。




でも、そのいずれもが、価格度外視の

スペシャルな仕様のクルマです。



量販市販車としては、やはりGT-Rが世界最速です。

(水野氏は、GT-RのスペシャルモデルのスペックVでは、

タイム計測するつもりはないと言ってます

特別仕様のクルマで出したタイムには、意味がないからやらないと)



でも、どのメーカーのどのクルマが世界一速いかということは、

本当の意味では重要ではありません。



多くの人の技術と、チャレンジスピリットを刺激し、

不可能を可能にする体験を、多くの人が共有し、

そして、なににも変えがたい体験と誇りを提供したこと。



そして、今後の大きな技術進歩も実現したこと。



これが、すごいことなんですよね。



世界的な経済不況が叫ばれる中、

でも、このチャレンジが無駄になることは決してありません。



かならず、このスピリットと、クオリティは、大きく花開く時がくるでしょう。



なにより、素敵だなと感じたのが、

雑誌の取材に応じた関係者たちのコメントで、

「絶対に無理って思ってた」と言いながら、

みなとてもいい笑顔をしていたという記事でした。




長いことクルマには乗っていませんが、

ニッサンGT-Rのオーナーになりたいなと思いはじめたマスターでした。



本日は当店にお越しいただき、本当にありがとうございます。

またのお越しを、心よりお待ちしております。


いってらっしゃいませ。





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Last updated  February 20, 2009 10:54:13 PM
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