梅木水晶の日常

次の日曜日は父の日ですね。
私は、父の日の贈り物として、山形の実家にアスパラを送りました。
父親が、特別アスパラを好きという訳でもなく、
家族の中の誰かが、特別アスパラを好きと言う訳でもないのですが、
送った事がないので、新鮮かな、と思い、送ってみました。

アスパラを送った後、私は実家に電話を致しました。
「アスパラを送っておきましたので、皆様で美味しくお召し上がり下さい。」
そうしましたら、一番最初に電話に出た姉が、
「は？アスパラ？何でアスパラ？ちょっと待って、代わるから。」
次に電話に出た母も、
「は？アスパラ？何でアスパラ？まぁいいや、ありがとありがとねー」

それだけ我が家では、
アスパラは馴染みのない野菜だったのです。
実際、私も、実家にいた時、アスパラを食べた記憶はありません。
実家を出てから、レストランのつけ合わせなどにアスパラが付いていて、
気が向いたら食べる、満腹でなければ、食べる、といった程度の野菜でした。

私が実家に電話をしたその時、父は家に不在でした。
もしその時、父が家におり、電話に出ていたら、
父は私に対して、何と言ったでしょうか。
母や姉のように「は？アスパラ？何でアスパラ？」と言ったでしょうか。
「送るなら、肉を送れ、肉を。」とでも言ったでしょうか。
まぁ、何と言われてもよい。

家族みんなで過ごされる事が多いであろう皆様は、
父の日をどのようにお過ごしになられますか？
私は、父の日は、父の声を聞く為に、実家に電話をしてみようと思います。
でもどうせ、30秒もしないうちに、
父は他の家族の誰かと電話を代わってしまうのでしょう。
実際私も、父と何を話せばいいのかわかりません。
私が実家に帰った時も、父は、私と余り話をしようとはしません。
何故でしょうか、私は父に、嫌われているのでしょうか。
実の娘なので、そうではないはず…。

私の古い友人は言いました。
「あなたは間違いなく、あなたのお父さんとお母さんの子だね。
　それぞれ二人のパーツを、そっくり受け継いでる。」
嬉しくて涙が出そうでした。
そう言えば最近、そっくりな親子、見ないなぁー。

あ、見ました。昨日見ました。