梅木水晶の日常

私はＳさんと一緒に住んでいます。
彼女はとても面倒見がよく、彼女と一緒に住んでいるから、
釧路での生活を楽しく過ごせていると言っても過言ではないと思っています。

ある日彼女が、10日間釧路を離れ、
東京の実家に帰るというのです。
「楽しんでおいで」と言った私ではありましたが、
いつも一緒にいる彼女が、10日間も一つ屋根の下にいないと言うのは、
淋しがりの私にとっては、とても一大事でした。

家に帰っても彼女がいないので、
早く帰ってもつまらないな、と思い、
私は、普段あまりしない寄り道をしたり、
友達のマダームの家に立ち寄ったりしながら、
家で一人で過ごす時間をなるべく少なくしようとしていました。

彼女がいない間は、
私も一人で晩御飯を作らなくてはいけませんので、
私は一人で夕飯の買物をしていました。

買物中、同じ会社の同僚、
Ｎさんが「おお、鳥さん。今日の晩御飯は何にするのですか？」と聞いてきたので
「パスタです。」と私は答えました。
そして、家にＳさんがいないので、一人で食べるのは淋しいなと思い、
私は彼女に「もしよかったら私の家で晩御飯をご一緒しませんか」と提案をしました。
「では、あとから伺わせて頂きます」
そうしてその夜は、Ｎさんと一緒に、
私の家でパスタを食べ、談笑しながら楽しく過ごしました。

次の日、同じ会社の別の方に
「昨日、Ｎさんと一緒に晩御飯食べたんですってね。
昨日鳥さんが仕事でミスしちゃったから、
そのお詫びに鳥さん、Ｎさんにパスタご馳走したんですってね。」

確かにその日私は、仕事上、ちょっとしたミスをしてしまいました。
けれども、私がＮさんと夕飯をご一緒したのは、
別に仕事をミスした為のお詫びなどではなく、
単に、一人で食べるのが淋しかったから、
よかったら一緒に食べましょう、という理由だったのです。

私の家でＮさんと一緒にご飯を食べている間も、
談笑している間も、その日あった仕事のミスについての話には、
一切触れませんでしたし、
どこからどういう風に
「私が仕事でミスをしたから、お詫びにＮさんに晩御飯をご馳走した」
という風に伝えられたのかは、私にはわかりませんでした。

その事について、今更Ｎさんに言及したところで、
どうなる訳でもありませんので、
「お詫びにご馳走したんでしょ？」と言われた方については
「そうなんですよ～」と適当にお茶を濁しておきました。

ただ一つ言える事は、,
私は、もう淋しいから、と言う理由だけで、
人を夕飯に招待する事はないだろう、という事です。

基本的に、家に人を呼んで、
一緒にご飯を食べたりするのが好きだった私は、
残念でなりませんでした。

暗い日記になってしまい、ごめんなさい。
食欲の余りない私は、最近液体ばかり摂取している為、
便が下痢気味で、多少参っております。

今日も、釧路は、天気がいいです。