梅木水晶の日常

仕事の休みの日を利用し、
子宮けいがんの検診を受け、
１人で外に出たその流れでそのまま、
男と住んでいたマンションから逃げたのが２月２３日、
その日の夕方に愛知（名古屋）を出発し、
実家のある山形に到着したのが、翌日２月２４日の昼前でした。

荷物を何も持たずに逃げてきたので、
マンションに残してきた荷物を取りに、
一度は愛知に戻らないといけなかったので、
その日をいつにするか家族で決めました。

奇しくも愛知へ荷物を取りに行く引越しの日は、
私の父と母の結婚記念日である、
３月５日になりました。

父と母だけでは心もとないので、
父の弟である、おじにもついて行って貰う事になりました。

私は、３月５日に、愛知のマンションから引越しをする手続きの為、
引越し屋さんに電話をしました。
その後、男が住んでいようがいまいが、関係ありません。

私が実家に着いた２月２４日から２・３日後に、
私の実家の最寄り駅に、男はやってきました。

それまでにも男は、私に頻繁にメールを寄越していました。
「水タンがいなくなってから僕は、水タンの事ばかり考えています。」
といった内容の、何回スクロールしても読み切れないような長いメールを、
何通も、何通も。

男はまめに「今、〇〇駅にいます。」と、
実況宛らのメールを頻繁に寄越してくれていたので、
私はまめに警察の方に男の状況を知らせる事が出来ました。

男は、夜遅くに私の実家の最寄り駅に到着したようで、
「今、水タンの家の近くの駅にいます。寒いです。」と動画を送って来ました。

私は男から、私の家の最寄り駅からほど近い、
私の実家に来られては堪らないと思ったので、
念の為、私に逃げるきっかけを作ってくれた、
おばの家に避難していました。
おばの家は私の家の最寄り駅からは大分遠かった為、
男が来る可能性はゼロに等しかったのです。

警察の方が、駅にいた男に声をかけてくれたようで、
帰るように促してくれました。

私の実家の最寄駅からは、既に終電が出た後だったので、
その日の晩は、仕方がないので駅構内にいてもいいという事で、
男は駅構内にいたようでしたが、
翌朝、また警察の方に声をかけられると、
男は私に会う事は諦め、不思議なくらい素直に、
愛知に向かう、東京行きの電車に乗ったようです。