梅木水晶の日常

最近は、母乳を出したり、胎児に栄養を送ってやる為、
全く献血をしていませんが、
私は結婚前は、献血をライフワークとしていました。
既に45回ほどしています。

しかし、男と暮らしていた２年間は、
献血に行かぬよう言われていました。

ただし、例外があり、
男の用事で、男が１人で行動しなければならず、
私と一緒にいれない数時間の空き時間には
私は献血に行ってもよいが、
お互いが一緒にいられる自由な時間は、
献血には行かないようにとの事でした。

私が、
「献血なんて、寝ながらできるボランティアだよ。
　知らないうちに、誰かの役に立っているんだよ。」と言うと、
「水タンは、十分僕の為に生きてるから、
　誰だかわからない人の為になろうとしなくていいよ。」と言われました。

「私、お酒も飲まないし、煙草も吸わないから、
　結構、血としてはいい血だと思うんだよ。」と言うと、
「自分の血がいい血だからってあげる事無いでしょ。
　何かの時の為に、体の中に蓄えておきなよ」と言われました。

「自分の体に影響のない範囲で献血するだけで、
　洗剤とか、生活に必要なものが貰えるよ。」と言うと、
「水タンの、その、おばさん根性が浅ましいよ。
　洗剤なんて、高いものじゃないんだから、
　買えばいいだけじゃない」と言われました。

私の少ない給料から捻出される、
生活費の殆どはこの男ににかかっているのに…。
この男が一度でも洗剤を買ってくれた事があるだろうか…。

と、言いたい気持ちは山々でしたが、
言ったら言ったでまた、常人には計り知れない理論で、
男の２・３時間の反論攻撃が始まると容易に予想できたのでやめました。

男の長い長い説教の途中で眠くなると、
両腕で体をつかまれ、
大声で名前を呼ばれながら、
体を激しく揺らされて起こされるのはいつもの事でした。

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