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カテゴリ:亀の事。
今日のネコは、元気がない。
というのも、カズヤが言う「テレビ」というものに、カズヤと誰かが口とくっつけていたから。 ネコにはそれがなんだかわからなかったけど、いつも自分にしてくれているのと同じだということは分かった。 カズヤがネコの頭を撫でても、ネコは黙ってる。 カズヤはたまたまそのテレビをつけただけなのに、ネコは分からないままだった。 『どうしてあたし以外の人にあたしと同じことをしたの?」そう考えると、イライラした。 カズヤがネコにご飯をあげても、ネコは食べなかった。 カズヤが寝るとき、いつもカズヤの後をついていくのに、今日はついていかなかった。 ドコで眠ればいいのか、ネコには全く分からなかった。 暖かいベットの中で、カズヤに抱かれて寝たかった。 「おやすみ」と言われて、キスして欲しかった。 ・・・なのにどうして他の人とあんなことをしたんだろう。 あの「テレビ」というものは何なんだろう。 カズヤが用意して置いてくれたご飯。 カズヤはいつかネコが食べると思って置いてくれている。 カリカリしたご飯。 今日はカズヤは冷たかった。 ・・・・やっぱりあたしのせいなのかな。 ネコはカズヤの家に来てから初めて1人で寝た。 朝。 カズヤが目を覚ましてリビングに行くと、ネコは1人寂しそうに寝ていた。 ネコのご飯のお皿はカラッポ。 カズヤはネコの頭を撫でた。 ネコが目を覚ますと、カズヤが頭を撫でていてくれた。 やっぱりネコはカズヤが好きだった。 ネコが朝ご飯をカズヤの手の中で食べ終わると、カズヤはネコを抱っこして外に出た。 カズヤはキスしてくれた。 ・・・・でもいつもと違う。 ネコは微妙な変化さえも気づいてしまう。 今日のはなんか違う。 何が違う? カズヤがコーヒーっていう飲み物を飲んでいたから? ネコはカズヤがくれているものは愛だと気づかなかった。 気づいたのは、カズヤが「愛してる」を言った時。 ネコがカズヤにする愛情表現は、カズヤの鼻を甘噛みすること。 カズヤもそれが愛情表現だということは知っていた。 2人は今日も、散歩をしていた。 これは、実話かな・・・? あたしの住んでいる地域では、和也のドラマの再放送してる。 あたしはそれを見ることは出来ないけど。 ・・・・苦しくなってしまうから。 ここからは、ネコがあたしになります。 ネコがテレビで見てしまったのは、キスだった。 あたしは、心の中の何かが崩れてしまった気がしたし、イライラした。 このネコも、和也はいつも自分にしてくれているキスを何故、自分以外の人にしたのか、理解出来なかったんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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