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カテゴリ:亀の事。
「暑いっ!」
カズヤはその言葉をたくさん言っている。 あたしの方が暑いのに。 毛皮があるから。 「アンナもあっついねー。」 暑くてもカズヤはあたしを下ろさなかった。 ずっとカズヤの膝の上でゴロゴロしてる。 あたしは普通のネコが嫌う「水」はキライじゃなかった。 アンナが鳴くと、カズヤは必ずアンナと喋る。 言葉は通じなくても、カズヤはアンナが言いたいことが分かるようになった。 アンナが鳴いた。 「んー?どした?」 カズヤはアンナを見ていて気づいた。 アンナは暑いんだ、と。 「水かける?」 アンナをお風呂場まで連れて行くと、アンナ専用のお風呂に入った。 ただの桶だけど。 カズヤはアンナ専用のお風呂に水を入れた。 しばらくして、カズヤはアンナを水風呂から出してタオルで拭いた。 アンナはすぐにカズヤに抱きついた。 いつもお風呂の後はドライヤーするのに、今日はアンナが甘えるからやめた。 その夜も、アンナはカズヤに抱きついたまま。 カズヤも嫌じゃなかった。 寝るときも、ずーっと一緒。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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