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2011年02月06日
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カテゴリ:映画・ドラマ
「ショージとタカオ」、3月劇場公開に向けて、何回か、試写会を催している。
先日試写会においでいただいた横山隆晴さんという方が感想を寄せてくださったと、
監督の井手さんからお知らせ。

長い長い感想、一つの小説を読んだような気持ち。
映画自体の感想もさることながら、井手監督の孤高の闘いを讃えた部分に涙が出た。

井手監督の孤独で苦しい編集作業を垣間見てきた私には、
全くの初対面の横山氏がその孤高の姿を思い描き、讃えてくださった
氏のその想像力に脱帽した。
同じ孤高の作業を経験している方なればこそなのかもしれないが、
人を思いやることの本質を見せていただいた気持ち。
横山氏に心から敬意を表し、
ショージとタカオのホームページより一部をご紹介したい。


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●横山隆晴氏(フジテレビ編成制作局ゼネラルプロデューサー)

詳細は判らないけれど、井手さんは恐らく、
企業のPRビデオなどの制作を生業としながら、それで何とか食いつなぎながら、
この14年間の【ショージとタカオ】を、精神の主軸に据えて
記録し続けてきたのだということが想像できる。
 
制作費があった訳ではない。 
何かのアテがあった訳ではない。 
いつかアウトプットできる見通しがあった訳ではない。 
そして、【ショージとタカオ】の2人が、仮出所後、どんな展開になるのか………、
全く予想を立てることなどできなかった筈。 
更に、再審請求へ向かう道のりは、気が遠くなるほどに先が見えない。

井手さんという人間は、どうして、こんな無謀なことを、
諦めることなく継続することができるのだろう。 
【ショージとタカオ】の2人が暗中模索の人生なら、
この映画を制作した井手さんもまた、同じ地平を歩き続けている暗中模索の人生であって、
その「孤独」の深遠に向き合い続けながら、
きっと絞り出すような思いで完成させたこの映画は、だからこそ、観る人の胸を深く打つ。

-----------------中略-----------------

この映画の、極めて簡素なモノクロの1枚のチラシに書かれているキャッチコピーは、短く3行。 
「あきらめない」、「めげない」、「立ち止まらない」。 
勿論、【ショージとタカオ】を称したコピー。 
しかし、その3つのコピーは、きっと井手さんが、彼らを描きながら、
密かに自分で自分を励まし続けたコピーなのだと思う。 

------------------中略-----------------

人間というのは、何て素敵なのだろうと、
この映画は“向こう側”から途切れることなく終始一貫して“語り”続けている。 
そしてその“声”は、制作者の祈りに満ちている。 
人間の愚かさ、弱さ、怒り、駄目さ加減、………。 
絶望的な状況が、ある。 29年間の獄中生活。 
冤罪の29年。 事件発生からは43年。 
その壮絶、言葉にならない。 想像を絶している。 
それでも人間は、笑顔を持つ。 
それでも人間は、苦境の極致、ギリギリのところにあっても、ユーモアを持つ。 
人間というのは、何てステキなのだろう。 

------------------中略-----------------

この映画は、「絶望」を、「希望」が懸命に包んでいる。 
それでも………、<この世は、生きるのに値する世界だ>、と。 
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  ◆横山氏のプロフィール
「小さな留学生」「ドキュメンタリー中国からの贈りもの」などの中国シリーズをはじめ
  数多くのドキュメンタリー番組を制作
ギャラクシー奨励賞、日本放送文化大賞グランプリなど受賞歴多数。
  「泣きながら生きて」は、テレビ番組でありあがら、
   2009年 全国の劇場でも公開された。










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最終更新日  2011年02月10日 20時52分08秒
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