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2011年02月22日
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カテゴリ:映画・ドラマ


キネ旬授賞式で映画「悪人」を観た。
はじめ妻夫木の金髪に違和感があった。
なんか苦しい映画だね。


殺された娘も何だかずいぶん身勝手だけど、
そんなに自分の幻想を人に自慢しなくちゃいけなかったの?
身の丈まんまじゃいられなかったの?

増尾君は完全に人間としての失敗作だと、あえて言いたい。
チャラチャラと自分の中身に飾りもんをつけて、
人を小馬鹿にすることで自分が立派な者だと錯覚して…。

祐一と光代の、毎日の暮らしの中の寂しさは痛いほど想像できる。
「もう少し早く光代に会っていたらよかった」って
祐一が絞りだすように言った言葉がすごく重かった。


光代(深津絵里)は姿形からして薄幸だけどけなげな雰囲気がよく出ていたし、
祐一(妻夫木聡)にいたっては、ガスパッチョのイメージだったから、
ああいうモソモソとした、
哀しげな寂しげな殺人犯を演じられる人とは思ってなかった。
上手でした。


祐一の婆ちゃん(樹木希林)、佳乃の父親(柄本明)の目や背中の演技はよかったね。
さすが助演俳優のトップの面々。


お話的にはいまいちな気がし、観おわったあとの満足感がなかったんだけど、
日を追ううちにシーンの一部を思い出したりしている。








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最終更新日  2011年03月06日 23時05分47秒
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