カテゴリ:映画・ドラマ
キネ旬授賞式で映画「悪人」を観た。 はじめ妻夫木の金髪に違和感があった。 なんか苦しい映画だね。 殺された娘も何だかずいぶん身勝手だけど、 そんなに自分の幻想を人に自慢しなくちゃいけなかったの? 身の丈まんまじゃいられなかったの? 増尾君は完全に人間としての失敗作だと、あえて言いたい。 チャラチャラと自分の中身に飾りもんをつけて、 人を小馬鹿にすることで自分が立派な者だと錯覚して…。 祐一と光代の、毎日の暮らしの中の寂しさは痛いほど想像できる。 「もう少し早く光代に会っていたらよかった」って 祐一が絞りだすように言った言葉がすごく重かった。 光代(深津絵里)は姿形からして薄幸だけどけなげな雰囲気がよく出ていたし、 祐一(妻夫木聡)にいたっては、ガスパッチョのイメージだったから、 ああいうモソモソとした、 哀しげな寂しげな殺人犯を演じられる人とは思ってなかった。 上手でした。 祐一の婆ちゃん(樹木希林)、佳乃の父親(柄本明)の目や背中の演技はよかったね。 さすが助演俳優のトップの面々。 お話的にはいまいちな気がし、観おわったあとの満足感がなかったんだけど、 日を追ううちにシーンの一部を思い出したりしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月06日 23時05分47秒
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