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カテゴリ:DrummerWorld
あたしゃ、ヘヴィ・メタルなるジャンルが大好きな訳です・笑
前々回の坂本龍一氏の後に、それかよ・・・と _| ̄|○ マーク出ちゃってる方も多いことと存じます・笑 これねえ、ここでは、あんまり紹介しなかったんですがね。 そりゃあ角松敏生が好き、クラシックが好き、JAZZが好きと さんざん、ここでご紹介していたんですしねえ・・・。 もう四十もとうに過ぎたおっさんが、HM聴いてキャーキャー 言ってるのも大人げないというんですかね?(苦笑) このサイトで紹介するには、あまりにも毛色が違い過ぎはしない のか?と・・・。ってな事もありましてですね、HMネタには触れて こなかったのですが、今回はですね、おいらが尊敬するドラマー 樋口宗孝氏が先日、肝細胞癌に侵されて闘病中とのニュースを 目にしてしまいましたんで、ここは一つ応援の意味と完全復帰を 願って書いてみようかと・・・。 樋口宗孝と言えば、言わずと知れた日本の最高峰メタルバンド 「LOUDNESS」のドラマーとして活躍しております。 そしてROCKドラマーとしても、数々のセッションやレコーディング に参加している優秀なアーティストな訳です。 バンド結成から、もう27年~28年目になると思うのですが、 おいら高校生の時に「魔界典章」という、いかにも!なタイトルの アルバムにやられまして、それ以来、今日まで、聴きたくなると 8枚組BOXなどをラックから引っ張り出す次第でございます。 ヘヴィ・メタルと聞いただけで、拒否反応を持たれる方も多いと 思うのですが、そこは否定いたしません・笑。 たしかに乱暴なイメージもあります、歌詞だって卑猥なものも多いし ステージパフォーマンスにしても決して褒められた内容ばかりとは 限りません。そういった事も含めて、低俗なうるさいだけの音楽に 聞こえてしまう部分もあるので、どうしても好きになれない方も多い でしょうね。 ただですね、あれだけ激しい音楽が成立するためのテクニックなり ヴォーカルの力量なり、人を熱狂させるメロディラインなり、と言うのは、 捨てたものでは無い訳です。 どんなジャンルにも首をかしげたくなる様な音楽もある訳でして、 逆にどんなジャンルでもクオリティの高いモノもある訳です。 ここをご覧になられてる方は、音楽通の方が多いと思っております ので(笑)、本来ならHMにご興味ない方は華麗にスルーしてください! の一文を加える所なのですが、こんな機会に一度はHMにも触れて みて頂ければ幸いでございます。 んで、今日はそのラウドネスの一曲だけを約20年の時空を隔てて 2バージョンで聴いてみようかと思っております。 20年という時間が生み出す音の変遷とその変わり果てたお姿も(爆) 楽しめるのでは無いかと・・・せっかくの音楽ですから聞いて、そして見て 楽しんでは如何ですか?ってな感じです。 80年代という時代は、日本でもあらゆるジャンルの音楽が見事に開花 した時期だというのは疑い様が無い訳です。ただ、開花しただけでは なくて、その音楽レベルが諸外国に比べても一気に高くなって花開いた感 がおいらにはあるんです。それは、ROCKでもPOPSでもJAZZ/フュージョン でも、はたまたクラシックの世界においても・・・です。 そんな中で、世界的にヘヴィメタルも、この当時かなり流行った訳です。 特にイギリスを中心にNWOBHM (New Wave Of British Heavy Metal)と 呼ばれたあたりから世界中に火が付きまして、デフ・レパード、エアロスミス、 アイアン・メイデン、ジューダス・プリースト、モトリー・クルー、サクソン、 ヴェノム、レイヴン、メタリカ、オジー・オズボーン、スレイヤー、サバス、 Y&T、ブラック・アンド・ブルー、クワイエット・ライオット、ヨーロッパ、 ラット、スコーピオンズ、アクセプト、ヴァンデンバーグ、ホワイトスネイク、 W.A.S.P、ドッケン、メガデス、アンスラックス、ナイト・レンジャーなどなど・・・ もう、時系列もアメリカも欧州もごっちゃになってます(笑)、書いてて キリが無いので、テキトーにやめますが、まだまだ山の様にメタルバンドが 闊歩していたんですね。んで、おいらもご多聞に漏れず、鋲と鎖で覆った 革ジャンなど着て、ロン毛にしてですな、サンプラとか野音に繰り出してた 訳ですわ。 えー、今、心の中で、物凄い疑問符が頭の中を飛び交ってるそこのアナタ。 アナタは、おいらのブログの長年のファンとお見受けしました・笑 おいらにも、髪が豊かだった時代はあったんですっ!! (キッパリ) 高校生の時から、今のように薄毛だった訳では無いのですっ!!(再キッパリ!) ま、そんな事はどーでも良くてですね、メタルです。 で、ここ日本でも、世界のメタル・ムーヴメントに後押しされて、かなり高度な テクニックを持つバンドが雨後の筍の様に沸いて出てきた訳です。 BOW WOW、子供バンド、ラウドネス、アースシェイカー、44マグナム、 マリノ、X-RAY、MAKE-UP、BLIZARD、FLATBACKER,アンセム、 浜田麻里、本城未沙子、早川めぐみ、橋本みゆき・・・など、こちらもキリが 無いので、止めておきますが、女性ロッカーまで含めて台頭著しい時代でした。 この流れで、SHOW-YAやパーソンズ、X、聖飢魔||、デランジェなど J-POPシーンにも通用していくようなバンドが出て来るわけです。 やっぱり宝箱をひっくり返した様な時代だったですなあ。(遠い目) そんな中で、ラウドネスだけは、やっぱり頭一つ抜けていて、常にその目線の 先には海外という目標があった訳です。4thアルバムの「撃剣霊化」を日本語 と英語に2バージョンで出した1984年頃から、海外進出を果たし、ツアーも 盛況で、かなり海外でも認められ始めた頃に、楽曲「CRAZY NIGHT」が ビルボードの100位以内に入っちゃったんです。これ、日本のロックバンドと しては彼らが史上初の快挙でした。 さ、そんな訳で、そのビルボードに見事にチャートインしたCRAZY NIGHTを 聞いてみましょうか?もう、今聞いたら笑っちゃうような感じの曲ですが、 それでもかなりPOPかつキャッチーなメロディで、なるほどアメリカ人受けする なあって感じです。タッカンのシャープなギター、マーくんとひぐっつぁんの 重たいリズム隊、そしてニイちゃんのハイトーンヴォーカルとなかなかの 完成度であります。 ♪♪♪ CRAZY NIGHT (1984') ぶはははは、イイですねェ~。 これね、かのメタリカやチルドレン・オブ・ボドムもカヴァーしてるんですよ。 凄い事ですわな。よっぽどアメリカ人好きな音なんでしょうね。 そして、これがあの元レイジーのメンバーのやりたかった音楽ですわ・爆 レイジーご存知です?「赤頭巾ちゃん御用心」の・・・笑 このレイジーの中心メンバーだったギターの高崎晃とドラムの樋口宗孝が レイジー脱退後に結成したのがラウドネスな訳です。 彼らがレイジーでデビューした当時は、ベイ・シティ・ローラーズの様な アイドル・ロックみたいなのが流行ってしまっていた為に、樋口達は 本来のハード・ロック志向を封印せざるを得なかったんですな。 当時の樋口達はかなりショックだったようで、レイジーの活動の中で、 沸々と沸き上がるロック魂を封印しながら、一見コミックバンドにも見える 様な音楽をやってた訳です。 それでも、レイジーはやっぱり上手かったんですけどね。 で、その、樋口宗孝ですが、ヘヴィメタルのドラマーというと2バスと言うのが 華なんですが、あえてシングルバスで重量級ビートを刻む事に命をかけて いる方でして、これがまた恐ろしくかっこいいんです。恐らく2ペダルで踏む 事はあるでしょうが、それでもシングルのキックであれほど重たいバスドラ音 を踏み出すドラマーはそう多くはありません。重さを追求するために、通常の ベードラより口径の大きいモノを使っているというのもあるのですが、 このこだわり方が、またイイんですわ。 この後の映像で彼が叩いている様子をよーく見て頂きたいのですが、YOSHIKI の様に荒れ狂った叩き方をする訳ではないのに、物凄い重量級の音がしますよ。 あれをライブで聞かされたら、お腹くだすんじゃないか?っつー位、重たい音です。 ROCKドラマーの真髄を見せてくれるドラマーなんです。 そんな彼が、50歳になって、今、肝臓の癌と闘っている・・・・。 時の流れは止められないし、しょうがない事なのかも知れません。 でも、彼にはまだまだ頑張ってもらって、本物のROCKを聞かせ続けて欲しいのです。 必ずや病に打ち勝って、またおいら達の前で、あの重量級ドラムを聞かせて欲しいのです。 そんな思いを込めながら、2年前に行われたラウドネス結成25周年での樋口宗孝の パフォーマンスを見ながら今日はお別れです。 同じ人達か?と思う位のお姿の変わり様ですが(特にVoのニイちゃん・笑)、そこは 笑って頂いて、でも20年ちょっとで進化した彼らの音を聴いてください。 オリジナルキーから下げてしまって、声も出てないし、みんな太ってしまったのですが、 オヤジ達のヘヴィメタル・・・しびれるくらいカッコいいのです。 頑張れっ! ひぐっつぁん!!!!!!!!! そして生きて帰って来てくれっ!!!!! ♪♪♪ CRAZY NIGHT (2006') お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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