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Kadomania

Kadomania

2008年10月05日
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カテゴリ:期待してまっせ!!!
今日は「期待してまっせ!」のコーナー。

イギリス出身のNEWTON FAULKNER(ニュートン・フォークナー)

をご紹介です。「期待してまっせ!」のカテゴリーに入れたものの、

実は、昨年には、本国はおろか、日本でも大ブレイクしてしまって

いるので、今さら?感アリアリなんです・笑。

ただ、おいらは、2ヶ月前にようやくアルバムを手に入れたもんです

から、遅ればせながら、このアルバム、このアーティストの魅力に

ついて語ってみようかと思った次第でございます。



唐突ですが、おいら「ハスキー・ヴォイス」が、大好きなんですね。

もうね、大好きと言うよりは、「憧れ」に近いかも知れませんわ。

と言うのも、おいら、自分の声が大っ嫌いでしてね・笑。

良く、仕事で長い打ち合わせとかあると、ヴォイスレコーダーで

会議の内容を録音して、持ち帰って、優先順位などをまとめておく

作業をしたりするのですが、今のレコーダーって非常に感度が

良くってですね、即PCに取り込んでmp3なんかで再生するんですが、

それはそれはクリアに会議の様子なんざ再現してくれるので、

とっても重宝してます♪

とっても重宝してはいるのですが、そこから流れてくる自分の声と

言ったらったらアータ・・・・それはもう・・・・・聞くに堪えないシロモノで

ございまして・・・・。「どっから声出しとんねんっ!」ってな感じの

素っ頓狂な高音が再生される訳ですわ。



PCのスピーカーを破壊したくなるような衝動に駆られます、ハイ。



なんだか、頭にバケツでもかぶってしゃべってんのかよっ!的な

声にも聞こえますしね。もう、その腹立たしさと言ったら・・・・。

ま、そんな訳で、おいらは、どう逆立ちしたって歌手になんざなれる様な

声の持ち主でもなく、カラオケなんかでも人をドン引きさせること請け合い

です。もし、盛り上がり過ぎて制御の効かない部屋を一気に沈静化させ

たいなら、おいらを呼んで頂ければ100%お役に立てると思うので、

そんな時は、是非呼んでください。

ま、そんな訳で、ハスキーな声の持ち主とか、低い声の持ち主とか、

渋い声の持ち主には、異常な程の「嫉妬心」と「憧れ」を持っている

kadoにーさんでございます。



こんな前フリなんで、もうお分かりかと思いますが、今回ご紹介する

ニュートン・フォークナーの最大の魅力は、その「声」にあります。

ハスキーでありながら、高音はどこまでも伸びやかでハートウォーム、

低音はその渋さを増して私たちの耳に迫ってくる、とても魅力的な声の

持ち主です。

で、その声に加えて、彼のもう一つの魅力は、そのギターテクニック

ですね。アコースティックギターでの弾き語りが大半なのですが、

タッピング奏法を駆使したその高度な演奏は、本当に見事です。

テクニックをひけらかすと言うのでは無く、時に歌の空間を埋めたり、

時にドラムになったり、時にコーラス隊にすらなってしまうと言う、正に

もう一人のサポートミュージシャン的なギター演奏です。

以前に、わんさかアコギラーというタイトルで、タッピング奏法を駆使する

ギタリスト達(アンディー・マッキードン・ロス、etc.....)を数人紹介した事が

あるのですが、もともとアコギのテクニシャンが好きなおいらとしては、

それにプラスしてハスキーヴォイスなシンガー登場と言うことで、ある意味

最強です・笑。


artistnewton.jpg

01. Intro
02. To the Light
03. I Need Something
04. All I Got (Everyone Is You)
05. Dream Catch Me
06. Feels Like Home
07. Teardrop
08. Gone in the Morning
09. Sitar-Y Thing
10. Uncomfortably Slow
11. Straight Towards the Sun
12. People Should Smile More
13. She's Got the Time
14. U.F.O.
15. Face (Her)
16. Ageing Superhero
17. Lullaby


全部で17曲もある(日本盤は更に3曲ボートラ付き)アルバムなのですが、

最高に長い曲が3分57秒で、平均すると2分50秒前後の楽曲が大半なので、

長さは感じさせません。ただ、ちょっとケチを付けると後半に向かって、やや

飽きが来るのが難点なのですが、その辺りは、デビューアルバムと言うこと

もあり、今後に期待!と言うことで良いのでは無いでしょうか?


もともと、あのジャック・ジョンソンや、かのドノヴァン・フランケンレイターの

前座を務めていたと言うことですから、思いっきりサーフミュージックシーン

から飛び出して来た事になります。ただ、このジャンルでメジャーな二人と

比べると、ニュートンの場合は、もっとポップでロックな感じがします。

フランケンレイターの様な、「ゆるさ」は無く、もう少しシャープな音ですね。

やはりタッピングギターのサウンドがそれに拍車をかけている感じがします。

夏と言うよりは秋や冬に合いそうな叙情的な曲が多いのが特徴です。


一部を抜粋して書きますと・・・・

01のIntroで、やさしいギターの音色からスタート、徐々にその高度なタッピング
サウンドを披露しながら、そのまま02.To the Lightへ繋がる流れは、
このアルバム全体のイメージを予見させる良い入りです。


トリッキーなギターと、抑えたりパンチを効かせたりのニュートンの声が素晴ら
しい03.I need somthing。


カントリー風で聴かせる04.All I GOTは、牧場の風景なんかが浮かんで来そうな
やさしい曲。


そして、街のあちこちから聞こえてくる位の大ヒットになった05.Dream Catch Me
は、メロディと言い、ギターと言い、声と言い、文句無しです。

06.Feels Like Homeも80年代風のミディアムバラード。ギターが効いてます。

07.Teardropsは、あのマッシヴアタックの大ヒットバラードのカヴァー曲で、誰もが
聴いた事のある曲だと思いますが、これも上手い事、ニュートン風味にアレンジ
されていて、気持ちの良い曲に仕上がってますね。

ここからも、ギターだけのインタールードを挟んだり、バラードが並んだりと、
優しい、味のある声を駆使した楽曲が並びます。10. Uncomfortably Slowや
11. Straight Towards the Sunなんかも、秋の青い空に吸い込まれていきそうな
秀逸なバラードです。


と言う訳で、かなり端折って書いてみましたが、短い曲が淡々と並んでいるので

とにかく聴きやすいアルバムです。

で、じゃあ、その楽曲は実際どーなのよ?って事で、そのご本人の曲を聴いて

みましょうか?

どれが良いかなあ?と悩んではみたのですが、まずは、大ヒットした曲かな?

と言う事で、コチラです↓



♪♪♪ Dream Catch Me



彼って、今年23歳なんですよ・爆

どんだけ老けてんだよっ!って話しなんですが、外人さんはホンマに見た目だけ

では、年齢がわからん人が多いでんな。

それにしても、大した若手が出て来たなあと思いますが、如何でしょ?

ここ数年のUKシーンは、エイミー・ワインハウスやジェームス・ブラントを筆頭に、

ウエストライフ、エイミー・マクドナルド、そしてこのニュートン・フォークナーなど、

様々なタイプのアーティストが混在していて非常に面白いですね。

様々なタイプではあるものの、その音作りがかなりアコースティックと言うか、歌

中心、演奏力中心に推移しているのが良いですね。

はっきり言って、今のUSチャートと比べると、おいら的には、UK一人勝ちです。

HIPHOPやらRAPやらR&Bだけで埋め尽くされたUSチャートよりは、よっぽど

魅力的に写ります。もうね、USチャート聴いてると、ビヨンセだ、シャキーラだ、

リアーナだ、ジェイZ、カニエ・ウェストだと、同じ様な曲ばーっかりなもんでね、

正直、食傷気味です。別に嫌いなジャンルでは無いのですが、いい加減、変化は

無いのか?と・・・・。

ただし、これも時代の趨勢なので、またあっという間に変わるんでしょうね。



さ、そんな訳で、ご紹介してきたニュートン・フォークナーですが、今年の12月には

来日してライブをやるみたいなので、その頃には、音楽番組にも顔を出すかも

知れませんので、ちょっと注目してみてくらはい。

世界中に情報が溢れて、音楽も次から次へと新しいものが出されては消えて行く

混沌とした時代ではありますが、何かの縁で耳にした、注目したアーティストが長く

そのシーンで活躍してくれると良いなあと、切に願うkadoでした。

最後に、彼のライブ映像をお届けして、シメとさせて頂きますね。

アルバムだと3曲目に収録されている「I Need Something」です。

ギターと歌のマッチング、そして後半への盛り上げ方が見事だなあと思います。


ニュートン・フォークナー・・・・


期待してまっせ!!




♪♪♪ I Need Something








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Last updated  2008年10月05日 14時55分37秒
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