|
カテゴリ:MUSIC etc...
今日は、ちょっと趣向を変えて、アルバム紹介では無いですが、おっさんの戯言に、
少々お付き合いください。 前回、Hanahさんと言うアーティストの、これから発売される新曲のエントリーを あげたのですが、ブログ仲間のまつのすけくんから一つの問題提起を頂いたんです。 彼は、おいらよりは、恐・ら・く、かなりお若いかと思うのですが、いつもこの おっさんの凝り固まった脳ミソを活性化してくれる御意見をくださるので、とても ありがたいと思って、参考にさせて頂いてます。 で、頂いた御意見にコメント欄だけでは、書き切れなさそうなのでエントリーに してみました。まつのすけくんからは、こんなコメントを頂きました。 (まつのすけくん、すまんね、勝手にw) -------------------------------------- A)最近のコ、例えば西野カナちゃんやYU-Aちゃんなんてビジュアル的にはドストラ イクなんですが、いざアルバムを買いたいかというと正直抵抗感があるんですよね。 辛辣な表現をすれば、肝心な楽曲にビジュアルに追いついていないと言うべきか。 B)私は政治のことも書いていて思うのですが、今の音楽がつまらないというのを 業界のせいにするのは酷ではないかと思うのです。音楽はその時代の政治状況や社会 状況にも左右されやすいことを念頭にして議論しなければ、建設的な答えは出せない 気がしますね。 -------------------------------------- と言うことで、A)は個人的に返信です(笑) 西野カナさんは、良く耳にしますけれども、おいらもさすがにアルバムまでは・・・ と言った感があります。極端に言うと、テルマさんでも、ミリヤさんでも同じ感じが するんですよ。YU-Aさんは、声は好みなので、この先も聴いてみたい気がしています が、例えば上記の4人でコンピアルバム作ったら一人のアーティストがやってるよう な錯覚を起こしそうです(笑)。 このタイプのサウンドなら、まつのすけくんもご存知の傳田真央さんや、嶋野百恵さん TiAさん聴いているほうが面白いなというのが、僕の感想です。 (ただ単に好みの問題かもしれないですが。) 前回、ご紹介したHanahさんも、聴く人によっては、下手したら同じ部類になるでしょ うね。ただ、おいらが彼女を紹介したのは、メロディと歌詞の心に残る印象度が上記の 皆さんとは、ちょっと違っていたからです。あとは、おいらの腐った耳でも彼女の声は、 聞き分けられそうだったからですかね・笑。 つまり、乱暴な言い方をすると、映像などなく、テレビの音だけとか、ラジオからDJ の紹介なくして、イキナリ音楽が流れて来た時に、「聴いたことある気がするんだけど、 誰だか分からんわ」というのがあるんですよw。 「それは、kadomaniaが歳なんだよ」と言われたら、ゴメンナサイと謝りますw。 ただ、今年44にもなろうかと言うこの中年の禿散らかったおっさんに、「CD買って みよう」と思わせないと10代、20代の購買力だけでは、なかなか厳しい業界になる のではなかろうかと感じますわな。 すでに、CD業界の売り上げは、1998年が約6050億円で、昨年2009年が 約3000億円、この10年でおよそ半分になっています。 ミリオンアルバムは、2008年が7作、2009年が4作とこれまた落ち込んでいます。 と言うことで、自然とB)の回答の流れに入りますが(笑)、おいらは、今の音楽がつまら ないとは決して思っていません。確かに生楽器の緊張感やそれと対峙するヴォーカルの 熱さといったものは減っているかも知れませんが、打ち込みだけの作品でもそういった 真剣さを感じる作品もあります。が、そういった作品を見つける、或いは出会うのが、 以前と比べると結構大変なんですわ。 でね、ここからなんですけど、、 >業界のせいにするのは酷ではないかと思うのです。 と意見をくれたけれども、おいらは、ちょっと問題点があると思うのね。 おいらみたいな40歳代の視点で見た場合に 1.シングルを毎週、毎月で連発リリースした後にアルバム発売して新曲は半分以下 2.アルバム2枚発売しただけで、3枚目がベスト盤(笑) 3.CD発売前から着うたフルの配信 4.オリコンチャートの上位のCDすら店頭に無い(出荷・入荷抑制) 5.DL音源のライナー無し(それでもおいらは平気で買いますが・笑) 6.CD価格の一定化 と言った感じで、まだまだ挙げられそうなんですが、長くなるので分かり易そうな、 簡単な所をあげてみたです。 確かにダウンロードや、コピー・レンタルもCDの売り上げが落ちている 原因の大きな部分だとは思います。 JASRACや、流通の問題もあるでしょう。 まつのすけくんがおっしゃる、政治状況や社会情勢にも左右されるでしょう。 でも、その世の中の変化に業界が追いついていないばかりか、以前と比べて、音楽購買者 の懐や神経を逆なでする様な売り方があるのも事実じゃないでしょうか? そこへもってきて、先ほど述べたおっさんの戯言では無いですが、誰が誰だか分からない くらいの音楽の画一化も原因の一つかなと思います。 一つのスタイルが売れた際の二匹目のどじょうの狙い方があからさま過ぎる気もします。 10年前、20年前、30年前のレコードやCDには、ジャケの裏面に誰がプロデュー サーで、誰がアレンジャーで、サポートミュージシャンは誰でと言うのが分かる作品が 多かったのですが、今はジャケットこそおしゃれですが、そういった事はなかなか分から ない場合が多いのです。買って開けてみるまでわからないw。 前回のエントリーで、音楽業界が、自らの首を締めていやしませんか?と書いたのは、 上述したことに起因しています。 さらには、4週連続とか、毎月とかシングルをリリースすることにどれほどの意味が あるのか? そんなに作品を作るのって簡単なんですか?と・・・。 簡単に作られるなら、こちらも簡単に聴きますよと・・・。 おいらも、たまたまクリエイティブ系の仕事をさせてもらってますが、一つの作品を 作るのって、そう楽なことでは無いです。おいらにクリエイティブな能力が無いと言うの もあるのですが(笑)。 そういった訳で、つらつらと書き殴ってみましたが、これは決してまつのすけくん個人に 意見をぶつけているのでは無くw、とても気になっていたことを提起してくださったので、 良い機会なので書いてみようと思った次第です。音楽ファンや業界に向けたおいらの意見 なので、異論反論おありでしたら御意見ください。おいらもまた考えます。 ちなみに、クラシックやジャズのダウンロード配信では、CDと同じライナーノーツが PDF化されて一緒に落とせる事が増えて来てます。 もともとメジャーレーベルに所属していた方が、インディーズからCDを発売したり、 配信したりもしています。 今の現況から少しでも脱却しようとする動きも見られてきています。 音楽は、個人の趣向に大きく左右されますので、正しい事は無いのかもしれません。 でも、こういった業界の努力があるならば、それを支持して応援していくことが出来ると 思います。 そして、何より、心に響く音楽を世に出そうとする真剣な気持ちが人々に伝われば、まだ まだ音楽業界は捨てたもんでは無いハズです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[MUSIC etc...] カテゴリの最新記事
|