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カテゴリ:角松敏生
今日は、気分を変えて「角松敏生」のカテゴリー・笑。
ここのところ、おいらが聴いてきた色々なジャンルのアルバムを 紹介することが多かったのですが、よくよく考えたらご本人名義 のカテゴリーがあるってえのも、なかなか凄いことでして・・・。 っつーか、ファンサイト名乗っているので、当たり前かw。 本日、ご紹介するのは、1985年リリースの"T's Ballad"です。 このアルバムは、81年のデビューアルバムから85年のGOLD DIGGER までのオリジナルアルバムから角松敏生流の極上バラードを集めた 企画アルバムとなっています。 バラードベストと見る向きもあろうかと思いますが、ヴォーカルの 新録音、リミックスされたサウンド、さらにはこのアルバムのため に書き下ろされた新曲が絶妙の配置で並べられており、その労力か ら考えても、単なるベストや企画モノとは一線を画したオリジナル アルバムに近い内容になっています。 イマドキの表現だとスピンオフアルバムとでも言うべきでしょうか?笑 この辺りが、ファンのメリット、リスナー本意の音作りを常に考えて いた角松敏生というアーティストにおいらが惚れ込んだ一つの理由で もあります。 おいらこのアルバムは、少しづつ暖かくなるこの季節に聴く事が、多い んですね。ジャケットや選曲から言っても「夏」だろう?と言うのが、 一般的かも知れませんが、単純においらの想い出とセットなだけで、 おもろいヲチも何もございません・笑。 おいら、大学の4年間、ある進学予備校で数学の講師のアルバイトして たんですが、3年間授業を受け持った生徒たちの高校合格記念に湘南へ ドライブに連れて行く約束をしてたんですね。希望校に行けた生徒も、 行けなかった生徒もいましたが、それなりにみんなちゃんと合格してく れまして、何組かの車に分乗し、めでたくドライブに行く事が出来ました。 今だったら、モンスターなんちゃらに抗議の一つも受けそうですが、 当時は、親御さんから「先生、ウチの子、よろしくね~」と電話があったり、 「自分も連れてけ~」っていう母親がいたりで(爆)、何ともユルくて良い 時代でしたね。 そのドライブの道すがらかけていたのが、このアルバムだったって感じですw。 その子たちに、「この曲、おしゃれだね~」って生意気言われたり、 「何て言う人?」って聞かれたこと、同時に春の光に反射するキラキラした 海の風景、そして受験指導の重圧から解放された心持ちなんかを鮮明に思い 出します。 「自分が受験する方がよっぽど楽やないかい」と・・・。 そんな訳で、このアルバムは、おいらにとっては「春」のアルバムなんですw。 01.OVERTURE ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU ~WAVE ~CRESCENT AVENTURE ~BEACH'S WIDOW ~MERMAID PRINCESS 02.RAMP IN 03.IT'S HARD TO SAY GOOD-BYE 04.LET ME SAY 05.IT'S TOO LATE OVERTURE ~SONG FOR YOU ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU(piano inst) ~NO END SUMMER 参加アーティストは、山の様にいるので、今回は割愛します。 どうしてもという方は、オリジナルアルバムを「買って」聞いてみて くださいまし(宣伝、宣伝とw) 01.OVERTURE ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU ~WAVE ~CRESCENT AVENTURE ~BEACH'S WIDOW ~MERMAID PRINCESS 吉田美奈子、角松敏生による賛美歌風のOVERTURE。この多重録音によるコーラス ワークが本当に見事でこれから始まるサウンドへの期待感を煽ります。 この当時の角松敏生は、アルバムのオープニングを本当に大事にしていて、舞台の 幕があがるような、小説の扉を開けるような気分にさせてくれる事が多かったですね。 録り直されたヴォーカルを披露する~STILL I'M IN LOVE WITH YOU~WAVEの2曲。 あのファーストアルバムに収められていたヴォーカルとはかなり違っており、 ヴォーカリストとしての進化が伺えます。ファーストのWAVEは正直、演歌かいっ! と言う程、こぶしが効いてたんですがw、このバージョンは非常に洗練された感が あります。CRESCENT AVENTUREはカルロス・リオスの柔らかいギターカッティングが 大好きな一曲です。 昨年のライブで、歌詞はおろかタイトルまで変更して披露されたBEACH'S WIDOW(笑)。 確かに文法的にはグダグダなんでしょうが、リアルタイムで聞いてきた我々には、 そのグダグダで十分なんです、はい。 MERMAID PRINCESSは、ちょっとしたエディットを加えて収録されています、 なかなかのバージョンだと思います。この時の江口さんの張りのあるドラムにとても 魅了されましたね。 02.RAMP IN 当時、このアルバムの為に書かれた新曲でした。JAL123便のための追悼曲として 書かれたのはファンの間ではあまりにも有名です。そんな悲しい背景の曲ではあります が、映画を見ているかのようなドラマティックな展開、これでもかと押してくる流麗な メロディは、角松敏生というアーティストを知るに余りある名曲だと思います。 歌心を持ったポン太さんのドラムサウンドにしびれ、数原さんの泣きのホーンに心を 鷲づかみにされますね。ライブで更に真価を発揮する曲でもあります。 03.IT'S HARD TO SAY GOOD-BYE 国分友里恵とのデュエット曲。ファンの間でも人気の高い曲ですよね。 男女が会話をするように進められていくこの曲は、正に演歌の手法な訳ですがw、 角松流のAORなサウンドであまり悲壮感を感じさせないのが面白いところです。 凍結ライブの際の演奏は名演中の名演だと思っています。 04.LET ME SAY これも、名バラードです。最初に聞いた時に、ピアノは、「外人さんかな?」と漠然と 思っていたのですが、後に友成さんだと知って感嘆したのを覚えています。 それだけ洗練されたサウンドだったと言うことでしょうね。 05.IT'S TOO LATE OVERTURE ~SONG FOR YOU ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU(piano inst) ~NO END SUMMER 最初の美奈子さんのコーラスワークによるOVERTUREからがプロローグだった訳ですが、 エピローグの始まりになるIT'S TOO LATE OVERTURE。もう書いていても矛盾しまくり の単語が並んでます、すいませんw。 SONG FOR YOUも、このアルバムのために書かれた新曲でした。ポン太さん、美奈子さん のゴールデンコンビが重厚なサウンドメイクをしていて、バラードとは思えないパワフル さを感じます。良い曲です。 リチャード・ティーのリリカルなインストを挟んでNO END SUMMERのコーラスワークで アルバムを締め括ります。 ティーは、弾きながら主旋律を頭の中で絶対に歌ってますよね?w 素晴らしいピアニストだったなあ・・・。 と言う訳で、おいらの想い出は抜きにしてw、本当に良く出来たアルバムだと思います。 改めて曲順を見ても 01.プロローグ(序章) 02&04.モノローグ(独白) 03.ダイアローグ(対話) 05.エピローグ(終章) と、正にアルバムという「作品」のストーリー性を狙ったのだろうと想像させる作りです。 サウンド的にも、「極上AOR」を地でいくメロウなアルバムだと思っています。 バラード集でありながら、ちゃんと抑揚があり、聞き手を飽きさせない作りは、 「角松敏生」の音に対する真髄を見る思いです。 なかなかこういうサウンドとアルバムを作る日本人は、当時存在しなかったですね。 ただ、不思議なのは、After 5 Clashからの選曲が無いことです(^^ 何か理由があったんですかね? ご存知の方がいらしたら教えてくださいまし。 オリジナルで既に証明されているものの、捨て曲なしの名盤の一つだと思います。 たまには、春風と共に聴いてみては如何ですか?笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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