MANIC STREET PREACHERS Vol.1
おいら、頭も寒いヤツなのですが、外も寒いですなあ。本格的に冬っぽいっすねえ。さ、そんな寒々しい毎日ですが、コメント欄も寒々しくしてしまいそうなバンドをご紹介・爆と言うのも、パンクバンドなんで・・・・笑。やっぱり角松ファンのみなさんは、何十年も角松さんを聴いていてその関係で、AOR系や、R&B、ソウルっぽい音楽、さらにはフュージョン、スムースジャズを聴かれる方が多いなあと、おいらの人脈で見るとそう感じる事が多いのですが、如何でやんしょ?おいらも、ご多分に漏れず、そのあたりは大好きで良く聴いている訳なんですが、それにプラスして、ハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュ、ハードコアパンク、スクリーモとかいったジャンルが大好きなんですわ。あとテクノ・ハウス系もOK!なのです。でも、どんだけ、色んなジャンルを聴いていて、それらの音楽が好きでも最終的に君臨してるのが、角松敏生ですから、やっぱり彼は凄いのです。笑そういった様々なジャンルを聴く事がまた角松さんを聴く時の勉強と言うか参考にもなるなあと勝手においらが思っているのです。大袈裟に言えばおいらの「角松への道」だとでも思って、お付き合い頂けると嬉しいです。そんな訳で、今年はみなさんに馴染みの薄い(毛じゃないよっ!)音楽をご紹介する事が多いかもしれませんが、ちょっとでも気になるバンドやアルバム、メロディがありましたら、大変嬉しいです。さ、そんな訳で、タイトルのManic Street Preachersです。(以下マニックス)カタカナ読みだと、マニック・ストリート・プリーチャーズと読みます。現在では、イギリスを代表するロックバンドで、メジャーデビューは1992年。今年でメジャー16年目のバンドですね。もう大御所に近いです。メンバーは4人(後に3人なのですが、後述します)Vo,Gt ジェームス・ディーン・ブラッドフィールドBa,ニッキー・ワイアーDr,ショーン・ムーアGt,リッチー・ジェームス全員が小学生の頃からの幼なじみで構成された仲良しバンドです。みんなもう、39歳~40歳で、ちょうどおいらと近い世代のメンバーです。まずは、例によって、このバンドの素晴らしい所を申し上げますと、非常にシンプルで美しいメロディを紬ぎ出すバンドだと言う事です。パンクバンドという扱われ方をするのですが、確かに初期はゴリゴリの疾走感あふれるラウドサウンドもあるのですが、それよりは歌詞の内容が反体制であったり、世の中の不条理であったり、人種差別を唄うためにパンクバンドと言われる事が多いのです。とにかく逸話に事欠かないバンドで(全て実話なんですけどね)、本国イギリスでは、「全英で最も嫌われたバンド」の称号をマスコミから頂戴し、長くそのレッテルを背負う事になります。何故か?まず、彼らの最初のシングルが大問題だったんです。インディーズレーベルから出した「MOTOWN JUNK」と言う曲の中で、彼らはこう唄います。「ジョン・レノンが銃殺された時は笑ってしまったよ。21年間生きてきた俺にとって何の意味も持たなかったんだ」ひえーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!これはマズいっしょ?笑。すんげー、マズいっしょ?しかもイギリスで・・・・笑マズいのではありますが、ジョンが亡くなったのが彼らが10歳前後の時。これは世の中がどれほど悲しみに暮れたとしても、その偉大さを分からない彼らにとって何の意味も持たないというのは、自分が10歳の時の偉人の死を考えれば分からなくもないのです。本当の意味でのジェネレーションギャップですな。ただ、その後10年ちょっとかかって彼らがデビューするにあたり、もうそのジョン・レノンについて、ビートルズについての素晴らしさはわかっていたハズなのに、この歌詞ですわ。パンカーって正直なのね・・・。もう賛否両論渦巻くのは間違いないですわな。ただね、このシングルは、インディチャートで一位になっちゃうんですよ。爆ここが、音楽のわからない所です。やっぱり彼らに共感してしまう世代というのも多くいるわけですよ。いつまでもビートルズの呪縛から逃れられない大人達をあざ笑う若い世代だっていると言うことです。そして、このインディチャート1位の実績を引っさげて、メジャーデビューの準備が整う訳ですが、ここで、ロック史では有名な「4REAL」事件が起こります。これは、ヴォーカルのジェームスが「30曲入り2枚組のデビューアルバムをチャート一位にして、俺たちは解散する」と宣言する事に始まります。(あーあ、言っちゃった、言っちゃったよ・・・)で、これがイギリスでは大々的に報道され、このマニックスのデビューアルバムがどこまでの順位になるかに人々の注目が集まります。これまた、本人達の意志とそれを理解しない大人たちの間で物議を醸す訳で、その宣伝のやり方に異を唱える音楽誌NME誌の記者がさんざん侮蔑の言葉を浴びせかけると、それに業を煮やしたギターのリッチーがそばにあったカミソリで、自分の左腕に「4REAL」(俺たち4人は本気だ)と切り刻み、17針を縫う大けがをするのです。その時の写真もネット上には、山ほどあるのですが、あまりにエグいのでここでは載せません・笑で、そのアルバムの順位はどうだったかと言うと、惨敗です・・・・。英国本国ではチャート13位、アメリカビルボードでは確か100位にも入らない状態でした。それでも新人バンドのしかも2枚組アルバムとしては、立派なもんだと思うんですけどねえ。まあ、ご想像の通り、マスコミも一般ピーポーも「それ見たことか」「ざまあみろ」のオンパレードっすよ。まあ、仕方ないっすね。だって、普通に考えたって、デビューする新人バンド、しかもパンクバンドが全世界で一位をとって解散するなんて無茶ですわ。ただなあ、ちょっと分かる気がするんですよ、これ。試合前の格闘家が負けること想像しながら試合に臨むなんて事をしませんもんね。夢はでっかく持った方が良いって、普通にみなさん言いますしね。さあ、そこで、惨敗したジェームス達はバンドの真意を*「解散宣言撤回声明」という形で世に発表してバンド活動を続けます。この内容もまたあれこれ言われるのですが、確かに「言い訳」なのかも知れないのです。そりゃあ、無様でみっともないのですが、これが出来る所に、このバンドの大物への布石があったと言っても良いのかもしれません。やはり本人達にしかわからない事がある訳で・・。この事件のおかげで、デビューにしてすでに「マイナスの十字架」を背負って音楽活動を続けないといけなくなったマニックスですが、この「マイナスの十字架」が彼らの内なる叫びとなって、この後に様々な名曲や名アルバムが生み出されます。が、ここでまた一つの大きな事件が起こります。その前に、もう文章長いんで、一曲彼らの曲を聴いてみませんか?これは4年前に出された「LIFEBLOOD」という最近のアルバムからですが、Empty Souls行ってみよう!♪♪Empty Soulsかなり後半の楽曲ですが、大人になった彼らの音、上手いですねえ。さて、もう一つの事件ですが、解散を撤回してから、世の中に嘘つき呼ばわりされつつ、彼らは着実にアルバムをリリースして行き、結果、デビューの13位の後、8位、6位と着実に実績をあげ、その音楽的評価が徐々に高まりつつありました。そして、いよいよ全米でのツアーを始めるぞと言う時に、バンドのヴィジュアル担当でもあり、何よりその唄の世界観を創出する歌詞を担当していたギターのリッチーが失踪します。滞在していたホテルの部屋に荷物一式と「I LOVE YOU」のメッセージを残して・・・。♪♪The Evarlasting----------------------------------------------------------------------------*解散宣言撤回文を別記しておきます。ご興味のある方はどうぞ。(Wikiから転載)Vol2へは、こちらから