カテゴリ:小説
Yoshiさんの作品を初めて読みました! ってそんな時間ないから、10分で済ます予定だったけど、ハマってしまった・・・ で、 『Dear Friends』
これは2月3日から映画が公開される原作ですね。 結構話題になってるみたいですが・・・・。
友達って・・・・ 『ただ、時間を過ごすだけ』 『気持ちを隠して、笑っているだけ』 『お互い傷口を舐めあってるだけ』 『ひそかに比べあっているだけ』 『足を引っ張ってるだけ』 だから、 『いつもいるのはウザイ』 『適当にあわせてればいい』 『必要なときだけいればいい』 『本音は言わない』 『邪魔になったら切る』 と思う、リナの物語。
18歳で、キレイな容姿でナンパされることが多い女子高生。 セックスに溺れる毎日。パーティーで性欲を満たし、男たちを奴隷とする毎日。
「友達なんていらない」 友達は利用するだけの存在としか考えず、利用出来なくなったら切ってきた。 ある日から体調が悪くなり、検査を受ける。 母親は娘(リナ)を過保護し、何も言えなく、”病気”のことまでも言わなかったが、 リナ のことをよく思わない父親が言ってしまう。
リナの病気は・・・『ガン』だった・・・
その日から壊れ始めた・・・
「わたし、死ぬの?」
入院した病院の婦長はリナが病気と闘うよう、励ますが、リナはシカト。 検査が終わると、勝手に病院を抜け出し、いつものようにホテルへ行く。
入院してせいか、リナの完璧な体型が失われていて、誰も相手にしない。 しかも、抜け毛まで・・・
”もうあたしは生きていけない”
再び、入院する。 ある日、婦長に紹介された、女の子。 カナエ。カナエも同じ病気だった。 しかし、かなり弱っていて、一人では起き上がれない。 学校へは行ってないため、友達はいない。 リナはそのカナエの友達となる。
カナエは、リナを目標にして生きて来た。 ”いつかお姉ちゃんみたいになりたい”
そして、リナのことを友達というもう一人の女の子、マキ。 マキは小学校の頃の、リナと同級生だった。 しかし、リナは全く覚えていなかった。 リナが入院している間、毎日リナの病室へ足を運んだ。 自分の身など気にせずに・・・
カナエはもう治療を受けない、という洗濯を親は取り、退院することに。 すると、カナエは亡くなる。マキは亡くなる前にカナエに絵をリナに渡すように頼まれる。
それは、カナエが亡くなったことを隠して・・・・
リナの闘病生活も深まり、さらにリナは壊れる。 抜け毛、やせ細った躯。どこから見ても誰も寄ってこないと思い、 周りの人間に八つ当たりする。
そして、ガンが転移していることが発覚。 しかも、転移先は胸。 手術で全てを摘出しなければならないという。
同時に、カナエが亡くなったことも知ってしまう。 その次の日、リナは自殺を図り屋上にいた。
マキがそのことをリナの母親から聞き、屋上へ向かう。 リナはマキの言葉に反応を見せない。すると、マキはナイフを出し、上半身裸になる。
そして・・・自分の胸を刺す。 「これでリナちゃんと同じ気持ち・・・・」
そうやってリナを説得する。リナは自殺を諦める。 「あんた狂ってるよ・・・・。なんで?あんたが・・・そこまですんの・・・。バカじゃないの・・・」
胸の片方を摘出して、見事ガンを克服。 リナは退院し、元に生活に戻ったが・・・ ”胸が片方しかない”という理由で以前のようにはならなくなり、酒とハッパに溺れる。
ついに倒れ、病院に運ばれ、翌日再び屋上へ。 カナエの父親が自殺し、その光景を目の辺りにしたリナ。 その時、カナエの父親が「これで楽になれる」その言葉がリナの脳裏から離れず、 自殺をしようと屋上へやってきた。 婦長が止めに入ったが、言うコトと聞かない。 「死にたいなら止めないわ。でもその前にどうしても会わせたい人がいるのマキちゃんよ」
急にリナの元に来なくなり、リナはずっと気にしていた。 しかし、マキの姿を見て言葉を失う。 「どうしたの?」 マキは筋萎縮性側索硬化という難病にかかっていた。 実はリナと同じ病院に通院続けていた。
手足が動かなくなり、最後には体を動かすことも出来ず、 呼吸さえも出来なくなる、不治の病だった。 マキは自分の体が動く間はリナの看病がしたいと婦長に話していた。 リナの元に行けなくなったのは、病気が進行していたためだった。
リナはそれからマキの看病を婦長にお願いし、始めた。 『友達だろ』 体を拭いたり、食事をさせたり、今までしてもらった分、リナは頑張った。 リナは、カナエとマキに友達というものを教えてもらう。 そして、「あたし看護婦になろうと思うんだ」 マキの看病をするため、看護婦を志す。
22歳になり、リナが入院した病院で看護婦として働いている。 小児科に所属し、自分の手術後を見せてまでも、子供たちに生きる希望を持たせた。 昼にはマキの元で食事をする。その頃、マキは人工呼吸で生きている状態だった。
しかし、リナは看病を続けた。 マキは目をわずかに動かしてリナに感謝の意を表していた。 しかし、数ヵ月後、人工呼吸のスイッチが切られ、マキは力尽きた。 リナに友達というもの教えてくれた大切な友達を亡くす。 しかし、リナは泣かなかった。終わりではない。自分の中で生きている、と・・・
『永遠に友達だよ・・・・』
―Fin― 最初はどうなるかと思いましたが・・・いい作品・・・・。 今のワカゾーはこれを読むべきだ!ベスト10確実かな・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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