『ファイブ』読破。

これは５日に放送された岸谷五郎主演『ファイブ』の原作。

本を開くまで知らなかったのだが、これって実話だったのね・・・・。

しかも、”佐古賢一”選手ですよ。

基本的に日本のバスケって見ないんだけども、田臥がJBLに来たときは見た。

それで、あの田臥を抑えたくらいだから印象の残ってた選手なんだよなー 

田臥とは全くタイプの違うPGだけども、佐古のプレイの方が好きだなーみたいな。

で、不況＆バスケ自体の人気の無さが原因で苦しんだ佐古選手のお話。

最近では、学校からバスケ部自体が無くなって来ているくらい、危ない状況。

そのせいか、プロ自体もね・・・・。

観客が少ない少ない・・・・。。。

盛り上げなくて！！

で、話は戻るが・・・・・

強豪チームにいた佐古選手だが、不況によりバスケ部が廃部となる

つまり、リストラ。

その時、佐古選手は３２歳。

もう若いとはいえない年齢のせいか、どこからもオファーはこなかった。

そんななか、現在も所属している『アイシン』からオファーがくる。

しかし、当時のアイシンは決して強いとはいえないチームだった。

（つっても一部に所属するチームだった）

佐古選手は他に拾ってくれるチームもなく、まだバスケが続けられる嬉しさもあり、

すぐに契約。

このとき、プロとして契約したのは佐古選手が始めて。

他のチームメイトは普通の社員で、普通に勤務し、退勤してから練習という状態。

そのせいか、佐古はチームに不安だった。

監督からも指示はなく、「思った通りにしろ」だけ・・・・

さらにチームメイトは練習中も笑いが出るくらいで、個人練習ばかりしている選手もいた。

チームのモットーは

『スマイル』 

苦しいときでも常に笑顔。

チームメイトも同じリストラでスカウトされた選手。

バスケが続けられる喜びをちゃんとかみ締めて練習をしていた。

それから、佐古も『スマイル』 を心がけ、チームを一つにし、今まで自分の中でもっていたものを捨てた。

そう、本当に大事なものに気づいたから。

佐古選手は『ミスターバスケットボール』といわれていたくらいのスター。

日本人トップクラスのバスケットボールプレイヤー。

前のチームでは、全て自分がすることもあり、試合中のコートでの監督も努め、

プレッシャーもかなり感じていた。

だが、アイシンというチームにきてから１８０度変わった。

”全部しなくてもいい。それぞれが得意分野だけをすればいい。”

”俺が得点出来なくても、周りが得点してくれる。”

学生時代、佐古選手は得点源の選手だった。

一人で７０点とったこともあり、無得点などあり得なかった。

しかし、今は”自分がどうにかしなければ”ではなく、周りに頼り、周りに頼られている。

だから、チームは強くなった。

本当の意味でのチームプレーが出来ていた。

だからこそ、 優勝候補のトヨタに勝つことが出来た。

・・・・・・これは本当に心温まるお話でした。

バスケしてる人はもちろん、スポーツをしている人には是非オススメですな。

チームのあるべい姿がこの小説には描かれています。

DVD買わなきゃ・・・・・