カテゴリ:商品企画
こんにちは! 美容事業経営コンサルタント 中野啓子です。 今月も某生協様の新商品内容のチェックが終了。 今月はお正月商品もあり、リニューアル商品もあり、 全部で約100商品でした。 その中で気になったのがある2商品。 ミョウバン不使用のレシピ変更商品でした。 ミョウバンは、化粧品でいえば、 制汗剤や防臭剤に使われています。 食品添加物として使用される場合、 一般的には膨張剤(ベーキングパウダー、ふくらし粉)として、 ビスケットやスポンジケーキ、クッキーなどの焼菓子に多く使用されていますが、 膨張剤以外にも、ナスなどのお漬物の色付けの安定剤、 お芋や栗などの煮崩れ防止、 品質安定剤などとしても使用されています。 昔からなじみのあるミョウバンを 不使用にする必要性がどこにあるのでしょう。 ミョウバン=硫酸カリウムアルミニウムという名前の通り、 ミョウバンにはアルミニウムが含まれています。 アルミニウムと言えば、 私たち人間の体にとって不必要な成分であり、 むしろ毒性が懸念されることから、 摂取量を厳しく定められている危険な鉱物です。 『食品の安全性を評価している国際機関 (JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では、 人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される 暫定的な許容量(暫定耐容週間摂取量)として、 体重1kg、一週間当たり、2mgという値を設定しています。 ビスケットやスポンジケーキ、クッキーなどの焼菓子などの アルミニウムの含まれている食品を多く食べている小さな子供では、 国の定める許容量を超えてしまう可能性があるようです。 子供が大好きな、ビスケットやスポンジケーキ、クッキーなどの焼菓子に 多く使用されているベーキングパウダーにも、 ミョウバン(アルミニウム)が含まれています。 ミョウバンの使用量は、 パン・菓子類1kgにつきアルミニウムとして0.1g以下に制限されています。 現在はアルミニウムフリーのベーキングパウダーもありますので、 アルミニウムの過剰摂取は避けることが可能です。 アルミニウムは口から摂取した場合、 約99%は吸収されずにそのまま排泄され、 吸収されたものは腎臓から尿として排泄されます。 吸収後、骨などに分布した場合は 蓄積する可能性があるので、 長期的な影響を見ることも重要です。 とくに腎臓機能に障害がある人は アルミニウムを尿としてうまく排泄できないため、 アルミニウムが蓄積しやすいので注意が必要です。 何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しですね。
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Last updated
September 24, 2024 11:10:31 PM
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