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人間にとって、単純に自分の状態を知るということは、別にたいした意味を持たない。自分のルサンチマンや弱さや力の限界をよく知るということはそれなりの意味を持っているが。大事なことはむしろ、自分と他人との関係のありようを知るということであり、それを通してしか、自分を深く知るということはできないと考えたほうがいい。
自分を深く知るとは、だから自分が持っている関係を、その原理を深く知るということであり、それを深くしることは、この関係をつねに豊かでよいものに作り換えてゆくひとつの技術(アート)だということである。このことはまた、関係そのものにつきまとうエロスを高めることでもあるのだ。 抜粋 P202-203 竹田青嗣著、ちくま学芸文庫”自分を知るための 哲学入門”より とにかく良い本に出会った。 乾いた砂に水が染み込むように、というには、こちらの頭脳と集中力がついて行けない部分があるが、伝わってくる深い洞察とメッセージが、自分の今の状態や悩みとリンクしてくる感覚がある。 これが哲学というものだったのか!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.04 10:08:11
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