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テーマ:最近観た映画。(40094)
カテゴリ:映画
「ダンサーインザダーク」と同じ、監督・脚本、ラースフォントリアー。
この2作を見る限り、この監督のインパクトはすごい。 「ダンサーインザダーク」は、あまりにも最後迄絶望的だったけど、じゃあ、「ドッグヴィル」はそうじゃないの?と思うと善と偽善と悪と悪気はないってことと、、、と人間のいやな狭間をエグラれるみたいなそんな気になる。 「ドッグヴィル」は、この村を表す家や道を ただの黒い床に白線が書いてあるだけで家具を最小限しかおいてないかなり奇をてらったセット。 しかしながら、カメラの角度がいいのか、ライティングがいいのか、飽きず中に入り込める。 いや、逆に白線しかないことで、いろんな角度からみれてる。 そしてセットがすごく斬新なことは、ストーリーに十二分に効果を与えてるからすごい。 177分!9章からなる展開は、全く長く感じず。 最後のグレース(ニコールキッドマン)のいろんな超越した気持ちからでる錯綜したひとつひとつの台詞が 見る側にいろんな思いを抱かせ、 偽善とか傲慢とか権力の恐さとか権力を失った時に気づくおろかさとかいろんな意味で衝撃を与えられる。 「ダンサーインザダーク」は完全に弱者と強者の関係がはっきりしていたのに対して、この作品は、そうじゃないところが大きく違う。 この映画、結構好きかもしれない。 弱者であり強者である現実を少なかれもっているだろう自分を知ってるからかもしれない。 (前半、この監督、人間嫌いなんじゃない?と思いつつ観ていたけどそういう問題ではないんだろうな) 公式サイト ドッグヴィル ****************** そういえば、、 「ダンサーインザダーク」で、この絶望感なにがいいたいのか、、と思う所をビヨークだからこその空気があったなあと感じ、、、 ふと重松清の「疾走」を思い出した。 この本もものすごい絶望する話ながら文章の空気感がなんか違う感覚を覚えた作品だったなと。 それで、何がいいたか明確に表現するのをはぐらかされるような気もするんだけど。 でも明確だと悲しすぎるからこそその「手」が有効なんだけどもね、どうでしょ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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