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2006.07.30
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カテゴリ:映画
旧ユーゴスラビア崩壊時を背景とした悲劇で少し喜劇も加えた恋愛映画。

セルビア人の主人公は鉄道技師。
紛争といっても、のどかな片田舎にいるせいか妙にのんびりしていて爆撃がきても、もはやあわてたりもしない。
そんな中、最愛のひとり息子が徴兵されてしまい、のんきでもいられなくなってくる。
しかもその後、捕虜になってしまったと連絡がくる。
ショックで動揺してしまう主人公のところに
友人が一人のムスリム人女性を捕虜としてつれてきた。
息子と捕虜交換してもらおうという考えで。

奇妙な捕虜との二人生活が続くのだけれど、
そのうち、違う感情がでてきたりする、、というような展開。
紛争下だったからこそ、こんな出会いがあるわけだけれど、
紛争下だったからこそ、せつない。

せつない、、というと暗くディープな感じがするんだけれど、
直接的命をおびやかされるシーンがないのと、
全体的に、思わず笑ってしまうやりとりが結構あって笑えたりする要素がある。
例えば、
頭にきて飛び出してしまったけれど、
追いかけてきて欲しいかも、、なんて気持ちから
まるで青い鳥みたいにパンじゃなくて、服を一枚ずつ脱いでいって
たどいついたら、裸でまってました~みたいな。

前線で戦っている兵士に比べたら状況にすごいギャップはあるだろうけれど、
敵と味方という立場で、生きる事と死ぬ事が紙一重だったり、
3年も4年も戦っていても、もはや人間同志のつきあいになってくると
なんで争っているかとか、いかに意味がないのかが浮き彫りになってくるような気がする。

「ライフイズビューティフル」のように悲劇じゃないけれど、
「ノーマンズランド」みたいに喜劇(?!皮肉というべきかな)でもない。
個人的にこの2つは、心に残っている大好きな映画の一つなんだけれど、
この映画は、1992年というリアルタイムで知っていた紛争だけに
また違った角度で戦争をとりあげている興味深い映画でした。
実際のこの内戦は、とてつもなく悲劇。
あえて、こういうテイストにしているのは、、、きっと監督の何か意図があるんだろうな。

「ライフ・イズ・ミラクル」





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最終更新日  2006.07.31 23:37:14
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