サザエの映画と漫画の日々

サスペンスとアクションが混ぜられた見事なストーリー。トータル的な完成度が高いかも。

ストーリーは５年の服役を終えたジョニー（スターリング・ヘイドン）は、婚約者フェイ（コリーン・グレイ）との結婚のため競馬場の売上金を強奪するという大仕事を計画。それぞれに訳ありな仲間を揃え、計画はうまくいったように見えたが･･･。

　タランティーノが影響を受けた技法（？）「この時この人は･･･」という時間軸が交差する映像を撮影。白黒映像が苦じゃなければぜひとも見て欲しいなぁ。

　ビックリしたのは、競馬場で警官を惹きつける役を請け負ったモーリス役の人。体が毛むくじゃらなんだよ、カラーじゃなくてよかった。アンディ・ガルシア並みの衝撃だった　


　見どころはジョージの悪妻、シェリー。同性の女から見ても嫌な奴だ。まあ、よくそうコロコロ態度が変われるものだと思うが、この人がストーリーをハラハラさせる要だ。


　ラストの幕引きは素晴らしい。ちなみにタイトルの「現金」は「げんきん」と読まず「げんなま」と読みます。

↓迫力ある映像はキューブリックの手腕