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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画
ひさびさのヒッチコック作品、テーマは「交換殺人」。知らない人間に「あなたの殺してやりたい人間を殺してさしあげますから私の殺したい人間を殺してくれないか?」と頼まれたらどうしますか? ストーリーはテニス選手のガイ(ファーリー・グレンジャー)は妻ミリアム(ローラ・エリオット)と別れる為、故郷メトカフルに向う列車に乗る。そこに見知らぬ乗客に声を掛けられる。自分のファンだと名乗る男の名はブルーノ(ロバート・ウォーカー)と言い、ガイが上院議員の娘アン(ルース・ローマン)と結婚したがっていることと妻との離婚がスムーズにいっていない事を知っていた。気分を悪くしたガイだったがお詫びにブルーノの個室で食事を招待される。 しかしそこで邪魔なミリアムを殺す代わりに自分の父親を殺してくれないか?と「交換殺人」の話をされる…。 まったく赤の他人からの空想のような「交換殺人話」。なのにブルーノは勝手に先走り本当にミリアムを殺してしまう。まぁ、ぶっちゃけミリアムを殺したくなる気持ち分かりますだってさ~、自分は浮気して他の男の子供を身篭ってるくせにガイがテニス選手として出世して他の女の人と幸せになりそうになったら今度は別れないの一点張り。それどころかガイを父親として子供を産むって言ってるんだよ!私が殺してやる! 見どころはマザコンで自分勝手でイカれたブルーノ役ロバート・ウォーカーの演技ですね。とにかくマザコンの演技が上手い!他の人間と話している時と母親と話している時の演技はスイッチが入ってように別人。 しかもなにが怖いって「交換殺人」の話しは確かにするけど本当に世間話程度。そんな冗談で話し合っただけなのに勝手に憎い相手を殺されちゃうんですよ。これは本当にたまったもんじゃない。 またストーカーぶりも不気味です。テニスの試合中、テニスボールを目で追っている観衆の中でブルーノだけが正面を見据えてガイを見ているシーンが不気味!意を決してブルーノの父親(ジョナサン・ヘール)にことの成り行きを話をしにガイが家に潜り込んだ時も父親のベットの中でブルーノが待っているシーンなどとにかくだんだんと酷くなるストーキングが薄ら寒くなる。 ただ主役の演技のせいか演出のせいか、追い込まれている割にはガイから恐怖感や焦燥感が伝わらなく怖さは半減だったかも。 映像で大好きだったシーンは、遊園地でブルーノにミリアムが絞殺されるシーン。眼鏡のガラスの反射で殺人シーンを見せる手法が憎いほど素敵。ヒッチコックのこういうセンス大好き! ラストの遊園地のメリーゴーランドはめっちゃ怖い!スピードよりも崩れた瞬間、あれ死傷者出なかったんでしょうか? あと警察が発砲してまったく無関係のメリーゴーランドの係員に当たったんですけど!あれ、いいんすか?!思いっきり誤射ですよね?! 年代を考えるとストーカー題材のこの作品は怖いと思う。最近のサスペンスを見慣れた人はちょっと物足りないかも?? キャラ的に美味しかったのはアンの妹で一言多くてブラックユーモアを言うバーバラ(パトリシア・ヒッチコック)。実は監督、アルフレッド・ヒッチコックの娘さんらしいです。ミリアム役の人と顔が似ているということで起用したらしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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