ペイルライダー
テンガロンハットに馬に荒くれども…でも…なかなか西部劇特有の銃も殺し合いも出てこない…こういう西部劇ってあるのかなぁ…と思っていたら話し中盤近く、銃を取るイーストウッドに身悶えしちゃいます。ストーリーはカリフォルニア、時はゴールドラッシュ時代。周りの峡谷が鉱山会社を経営するラフッド(リチャード・ダイサート)一家に牛耳られている中、カーボン峡谷は唯一抵抗していたが、度重なる嫌がらせに出て行く住民たち、陥落も寸前だった。 その日もラフッド一味に嫌がらせに遭い村はめちゃくちゃ。修復のために材料の調達に出たハル・バレット(マイケル・モリアーティ)は町でまたラフッド一味たちに絡まれるが、そこに町にやってきた一人の男(クリント・イーストウッド)がラフッド一味を蹴散らしハル助けてくれた。ハルはお礼に自分の村に招待するが、婚約者のサラ(キャリー・スノッドグレス)はならず者といい顔をしなかったが…。イーストウッドの背中の銃創がまるで北斗の拳に出てくるケンシロウの七つの傷みたい!!つうか心臓に当たってない?!砂金の採掘場を巡って渦巻く町の権力者と小さな村の村人たちの戦い。懸命に生きる村人たちに新しい風を吹き込む謎の牧師(イーストウッドね) サラの娘15歳のメガン(シドニー・ペニー)の愛の告白に鼻でせせら笑ってしまった。だいたいこんなしょんべん臭い娘に言い寄られるとはイーストウッドも思って無かったろうに挙句にふられた腹いせに「地獄に落ちてしまえ」っていっちょ前に女だよ…。そしてかーさんまでもイーストウッドを色目で見てましたよ、この色情親子!! 砂金ってよく粒よりも小さいのが見つかったのは見たことあるけど、あんな石ころみたいなゴロゴロするのが見つかるもんなんですか?! デカい金塊を当てた鉱夫スパイダー(ダグラス・マクグラス)がストックバーン(ジョン・ラッセル)率いる部下たちに無残に殺されるシーンは異常なほどの緊迫感に息を呑む。部下たちを倒しストックバーンと対峙するイーストウッドの圧倒的存在感にクギヅケ。 ストックバーンとの経緯も牧師の過去も因縁も分からず終わっちまったよ。それどころか名前もわかんねーでやんの ラフッドの息子ジョッシュがすげ~若い頃のクリス・ペン(クリストファー・ペン)でビックリ。気がつかなかったよ。細いから ラストのハルはおいしいじゃないか。