蒼と蒼の狭間

トキは見事にはまってしまったらしく
今朝も帰るなり
ニョッキ。

でも
どうやら
トキは疲れてるらしくって

テンション
あがらないまま。

私はその気持ちが分かるだけに
ちょっとしんどい。

幸い、私の最強の鬱の波は
引いてきたらしく
冷静に対応できたけど
もし
私が
落ちまくってたらと思うと怖い。

私が凹んでると
トキは元気で

私がちょっとでも安定すると
トキは
ぐらぐらとなる。

そんな
いっぱいっぱいの
いつ崩れるか分からない
不安定な毎日の中で生きてることを今日改めて感じた。

お互いに分かりすぎるから
辛いんだと思う。

でも夕方はちょっと回復。
おなか空いたと言うトキ。

買い物がてら散歩しようとしたら
トキの
バンド仲間が
デモテープ持ってきたという。

私は
待ってるといった。
トキは私に会わせたかったらしいけど
今、トキ以外の人に会うのは
とても苦しくて…

私は
今の自分が嫌いだから。

でもトキといると
たまぁにすきって思える。

だから
今はトキだけでいい。

とは言いつつも
週末予定入ってて
ちょっと不安。

きっと気がまぎれるには違いないんだけど…

あ、それで
お散歩。

街はクリスマスの色に染まり始めた。


『俺、本当にここ好きなんだ』
トキがいつも言う、
近くのけやき通りの並木はオレンジに染まり
クリスマスショップも。





そして
トキは
今年のイブの予定を立て始め…

レストランの予約も入れたらしい。

大丈夫かなぁ。
その頃には
安定してるといいな。

こうして
私たちの思い出は
どんどん積み重なっていく。

切ない日も
混乱する日も
意識飛んじゃう日も
まだまだ
あるけど

どんなに苦しくても
私はトキといたい。

家に帰って
作ったリゾットを
おいしそうに食べて

『おかわりまでできるなんて幸せ』

そう言ってくれた。

そんなトキの言葉で

私も幸せになれるんだ。