蒼と蒼の狭間

きっとみんな病んでる。

トキも…
私の調子と反比例するようにトキは堕ちている。

今日私は泣いてしまった。
トキの表情に色がなく
私もどうしたらいいのか分からなかった。

きっと
私もこんな風な顔を
トキに見せていただろうな
とか
鬱のときの自分とかぶったからだ。

トキはみんなといると笑ってるし
普通なんだ。

だけど
ちょっとしたことで変わる。

それは私も同じだったけど
今はお薬の力も借りて
何とか大丈夫。

たとえば
私が
他の誰かと話していたり

ただの鍵屋さんと並んで話しているだけでも不安になると言う。

トキは女友達が多い。
だからトキは言ってた。
『自分がこんなに嫉妬するなんて思わなかった』

『僕達の終わりが見えるのが怖いんだ』
そう、トキは
苦しくなると自分を責める。
そして私がいつか嫌いになって
トキの元から去るんじゃないかとか

そんなこと考えてるらしい。

病んでるのは

苦しいのは

本当は
トキなんだ。

私は
ただ
そばに居ようと思う。

トキが上手に呼吸できるように
酸素をいっぱい詰めたこころで。

一方私は
急に眠り病が悪化してるらしい。

今日もトキに引っ張られながら
たったまま寝てたらしいし

ほとんど記憶がない。

二人とも
病んでるかな。