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カテゴリ:本棚
実はこの方の著書は初めて手にしました。
#結構、偏りがあるんですよね~、私。 キレのいい文体ばかりを好んでしまいます。 紹介モノには下記のような内容が書いてありました。 --- 太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。 --- でも、読んだ感想は「ちょっと違うなぁ~」 それぞれが経験している、苦くて辛い記憶。 意識的に「忘れる」ことによって、精神的にバランスを保っている。 しかし、日常を離れて、気心の知れた学生時代の仲間と、利害関係のない会話を非日常の島(モデルは屋久島)で繰り返すことにより、封印した記憶と向き合うことになる。 そんな話を淡々と、特別ドラマティックな展開もなく綴っています。 不思議な感覚を味わいました。 ま、展開性に乏しい・・・と思う方も多いでしょうけど、今の私にはちょうどいい感じでした。 屋久島、絶対いきたいところだしな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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