テーマ:住宅コラム(1809)
カテゴリ:家庭ばなし
やっと、道路の凍結部分も少なくなって、雪の跡がなくなってきた。
たのじは残念がってるけどね。道路のはじっこの少しだけ残ってる部分をムリヤリ歩いて転びかけたりしてる。 雪が積もってたこの前の土日は、病み上がりだというのにうちの庭に飛び出して、長いこと雪の上に足跡をつけたり、小さい雪だるまを作ってはおもちゃの剣で壊したりしていた(壊すほうが夢中だった)。 私は庭いじりが苦手なので、ふだんは邪魔な専用庭なんだけど、こういうときは庭があってよかったな、と思う。あ、あと布団干しのとき。ベランダだけだと場所ないもんね。 マンションの1階って、人気がない。そもそも購入候補としてはスルーしてる人って多いんじゃないでしょうか。 まあ、私だって好きじゃなかった。ここは結婚前にだんなが一人で買ってたマンション。「小鳥を捕まえるにはまず鳥籠から」などと抜かして、思いっきりファミリータイプの3LDKを購入してやがったんである。 すいませんね、小鳥じゃなくデカくて食費のかかる鳥で(笑) とにかく、来てみたら1階だったの。 うちのへんは有名な花火大会があって、近隣のマンションはみんな窓から花火が見えるのをウリにしてるのに、うちは関係ナシ。 しかも、「このマンションで一番安い部屋だった」とかで、共用廊下側はエレベーターの真ん前、専用庭側はうちの前にだけ3階建ての一戸建てがどんと建っていて、南向きというのにどちらも日当たり最悪。 それまで都内で一人暮らしを満喫してたから、通勤も遠いうえに埼玉かよ・・・というのもあった(そっちのが大きいかも)。私は北関東某県の田舎出身で、住んでたところが大嫌いだったから、また都落ちして北関東?(-_-#)って、だんなには悪いけど、第一印象ですごーくがっかりしてねえ。 一度はマジで「ここに住むのは嫌だから結婚はできない」って宣言したのだ。 皆様「嫌な女」とお思いになると思いますが。 「自分で、自分の新居を選ぶ」というのは長年の夢であったから、ホントに悲しかった。 まあしかし、そんな言いがかりともいえる文句にもかかわらず、当時のだんなは(もう後がないと思ったのか)怒らず、買って1年かそこらのマンションを手放す覚悟もしてくれた。 「買い換えてもいい」と言ってもらったら、なんか急に気が済んで、「ここで我慢する」という気になってきたのだった。 実際、査定したらとんでもなく値下がりしてたし(泣)バブルはとっくにはじけてたとはいえ、もっともっと下げ止まってから買えばよかったのに・・・ といろいろあって結局この家に転がり込んで、1年ちょっとしてからここでたのじが生まれた。 子供が生まれてみると、家選びの基準はがらりと変わる。 まず、最寄り駅から1キロと微妙に遠くて勤務先からも遠く、おしゃれな店もないこの町が、公園が多くてスーパーやドラッグストアも近くて、以外に子持ちには暮らしやすいことがわかった。 そして、嫌だった「マンション1階」にだいぶ助けられることになる。 基本的に出不精の私、高層階であったら完全な密室育児になるところだったと思うが、ベビーカーを押して気軽に散歩に出られる。 ゴミ捨ても大荷物も運搬がラク。 たのじがよちよち歩きを始めても、1階ならベランダから転落死の可能性はない。 洗濯物が大量に出ても、干す場所に困らない。 手入れしてなくてワイルドな趣のある庭(^^;)には、ネコやトカゲ、時にはヘビもやってくる。金柑の葉には毎年アゲハが卵を産み、やけに立派な幼虫がくっついている。ほとんどはトカゲに食べられてしまうのだけど(犯人は鳥だと思って、一時鳥よけネットをかけていたが、ネットをかいくぐって出入りするトカゲを発見・笑)去年は2匹だけ保護して飼育ケースでサナギ→成虫にした。←でもアゲハに葉を食い荒らされすぎてるのか、うちの金柑、実がなったことが一度もありません(泣) 街育ちとなるたのじでも、そういう自然を身近に感じて暮らすことができる。 満員電車の苦手な私には、1時間半の通勤は現実問題、やはり辛かった。育児休職後2年弱でいろいろあって退職し、近場で派遣やパートをやりながら、勤務地は変えても住む場所は動かさない、そういう暮らしを選択した。 この先、子供が二人になったら少し手狭になるし、たのじの進学先によっては引っ越しを考えるかもしれない。 でも、この街もけっこう気に入ったな。 ここでないところに行くとしても、またマンションの1階がいいな。 そう思えるようになった。 これから子供を持とうという人、小さい子供のいる人、一戸建てが無理ならぜひ「マンションの1階」という選択肢を考えてください。 しかーし!結婚を考えてる男性、くれぐれも一人で勝手に家を買ったりしてはいけませんよー! 家に関する注文は、女のほうがずうっといっぱいあるもんなんです。私だってかなり諦めたとはいえ、まだまだ不満山積。 トイレに棚がついてなかったのなんて、男の人はわからないだろうけど、女からみたらありえねーよ。どう考えても標準で付いているべき棚がオプションだったという売り主側も問題だが、トイレの棚はオプションでも絶対付けるでしょう。だんなってばオプションは一つも頼んでないの。オーブンもオプションだったからないよ。トイレ棚は後から付けたけど、オーブンは今もない(泣)作り付けないとけっこう置く場所ないのよー・・・。 それに洗濯機がキッチンにあって、しかも洗面所とキッチンがすごく離れている不思議な作り。洗濯にお風呂の残り湯が使えないのはいいとして、脱衣は風呂場(洗面所)でするじゃん。洗濯のたびに脱衣入れを洗面所からエッチラオッチラと運ぶんだよー。やっぱり、私ならこの家選ばん。 家持ってる男の人より、家を買うお金を持ってる男の人のほうがずっと魅力的です。家は彼女に選んでもらいましょうね(^^) ついでながら、女の人も、「結婚と同時に家を買う」のは考えたほうがいいと思う・・・仕事が続くかどうか、子供を持つかどうかで住みたい家って変わるからね。子供だって、生まれてみたら体が弱いかもしれない。そうなら空気のいいところに住む必要があるし、できがよくてお受験なんか考えるような子なら都会がいいしね。 家って一生の問題だから、失敗すると重いよねー。 ○ューザーのマンション、前の勤務先からすごく通いやすいところにもあって、私も「ここいいな」と思った記憶がある・・・確かに価格と立地の割には広いなーと思ったけど、あんな造りだとは思いもしなかった。きっとコストダウンの努力の結果なんだろうと好意的に解釈していた。見抜くなんて不可能だ。 「騙されて変なものつかまされる」って、騙されたほうにも落ち度があるのが普通だけど、耐震偽装問題についてはとても落ち度とは思えない。 理想の新居を手に入れて幸せだったはずなのに・・・気の毒としか言いようがない。難しいとは思うけど、なんとか少しでも救済してほしいな。 次は我が身かもしれないし・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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