ジムのバラード
思えばおまえが背中におぶさってきた日から幾日も経っていないと言うのに逢った時のおまえを決して快く思っていなかったのにどうして この胸に大きな穴が空くのだろう心を通わせた数日間がどれだけ幸福の時刻だったのだろうジム 今もおまえは瞼の裏で尻尾を振っては俺に近づいて来る俺はおまえを抱きしめるその大きな図体を抱きしめる天に召されたその夜に飼い主の下じゃなく俺の所へやって来たその仕草が愛らしくしばらくおまえを忘れそうにもないジム 明日も散歩道でおまえの影を追ってしまうだろうジム眩しい太陽の下でも俺はおまえのエクトプラズマを感じてしまうだろう-------------------------------------MySpaceで発表した作品より