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カテゴリ:子宮筋腫・更年期障害・子宮がん・女性外来
とくダネ(2006/12/11放送)検証・ニッポンの医療 より
「子宮筋腫」の最先端治療 先人女性の4人に1人は発生するという子宮筋腫 子宮の筋肉の壁にできる良性の腫瘍で 同時に数十個できたり 1キロ以上に肥大することもある 子宮筋腫や子宮内膜症の電話相談を行っている会には 多くの女性から悩みが寄せられている もっとも多く寄せられるのが治療法についての相談 医師から子宮ごと摘出する「全摘」をすすめられ 戸惑う患者が多いという しかし今子宮筋腫の治療法は大きく変わろうとしている 子宮を温存し さらにカラダへの負担も少ない子宮筋腫の最先端治療! 子宮筋腫炎の血流を遮断し筋腫を小さくする「UAE子宮動脈塞栓術」 お腹にあけた小さな穴から器具を挿入 筋腫だけを取り出す「腹腔鏡手術」 超音波を使いカラダを傷つけずに筋腫を焼く「FUS集束超音波治療」 子宮筋腫の症状 生理痛 頻尿 月経過多 便秘 腰痛 不妊 など 一般的には良性の腫瘍なので症状がなければ 放っておいてもよいと言われているが しっかりと診断を受けることは必要 症状を緩和するように 医者と相談することも大事 これまでの子宮筋腫の治療法は ・対処療法 一時的に症状を和らげるもの ・ホルモン療法 女性ホルモンによって筋腫が大きくなるのでホルモンを抑える治療 ・手術療法 従来は子宮全摘手術が中心 子宮筋腫と診断される女性 30~40代にかなり多くいるが 今の時代 晩婚化 高齢出産といわれるので これからまだ結婚して子どもを産みたいと思っているのに 子宮をすべて摘出してしまうのは抵抗があるということが多い そこで今考えられているのが「子宮温存」 子宮を何とか残したまま治療ができないのか ここに今注目が集まっている ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 葉山ハートセンターでは切らない子宮筋腫治療を行っている 「UAE子宮動脈塞栓術」 局所麻酔で意識があるまま行われる 太ももの付け根からカテーテルを挿入 子宮筋腫に栄養を送る動脈に届いたところで その管を通じ塞栓物質いわゆる詰め物を注入 血液の流れを止める すると栄養を断たれた筋腫は小さくなる 塞栓物質は徐々に溶けてからだの中には残らない 去年1年間で110例治療を行った 筋腫による症状(出血・痛み・圧迫)が緩和されることが一番大事 子宮温存ができる治療ではあるが 妊娠への影響は明らかではない(妊娠例はある) 保険は適用外である(40~50万ほど) ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 四谷メディカルキューブ 妊娠を望む子宮筋腫の患者が増えている 取り組んでいるのは「腹腔鏡手術」 「核出手術」子宮を残し筋腫だけを取り出す お腹に2~4つほどの穴を開ける そこから腹腔鏡を入れ手術を行う 今年だけで180例行った 腹腔鏡手術は傷も小さくカラダへの負担も軽い 39歳の女性 少しずつ大きくなってきたお腹を中年太りだと思っていた。 ところが複数の筋腫で大きいものは10センチの筋腫があった 医師はたんたんと「どこに行っても全摘といわれるでしょう」 しかし 本人は赤ちゃんが望めるのであれば子宮は取りたくないと考える 幸い外に向かって筋腫ができているので温存できる可能性があった とても大きな筋腫なので通常の腹腔鏡手術では無理 1箇所だけ手が入る大きさに穴を開け 手で確かめながら手術行った 摘出された筋腫は850グラム 1週間後に退院 半年後 妊娠のゴーサインのため再度診察を行う予定 腹腔鏡手術による核出手術では妊娠は可能 保険も適用 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 「FUS集束超音波治療」 日本では現在7箇所の施設で行われている この治療法は日本に来て3年ほど 筋腫の位置や大きさによっては治療できない 100人中治療できるのは 1割か2割程度 新須磨病院 カラダの断層撮影するMRIに別の機械が取り付けられ 超音波が出る仕組みになっている 患者はうつぶせに寝ているだけ 60~90度で筋腫を焼く 治療時間は平均で3~5時間 いい点は 子宮を温存でき お腹に傷を残さない 妊娠が可能かは不明 保険も適用外(40~50万ほど) ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 婦人科の内視鏡手術は増えてきている 婦人科の内視鏡の認定制度ができている 試験を受けて合格率は6割程度 全国に197人ほど認定を受けている スーパードクターは20~30人しかいないのでは。。。 手術を受けるときには症例を確かめることが重要 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ デメリット 症状は緩和するが「再発の可能性がある!」 閉経までの時間延ばしの治療ともいえる(閉経すれば子宮筋腫は緩和する) 「UAE子宮動脈塞栓術」卵巣機能への影響、エックス線による被爆などの恐れ 「腹腔鏡手術」出血、他臓器損傷などの恐れ 「FUS集束超音波治療」適用少ない、合併症などの恐れ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.13 19:04:09
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